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ドクトル・ジバゴ

ドクトル・ジバゴ

DOCTOR ZHIVAGO

PG12194

myd********

5.0

自由の有り難さを感じる作品

子供のころにTVで吹き替え版を観た記憶があります。てっきり当時のロシア映画と思っていましたが、アメリカ、イタリア合作映画であったとは驚きです。 その背景に、当時のソ連では原作が発禁処分となり、ひそかに持ち込まれたイタリアで評判となったことがあったようです。原作者もノーベル賞の受賞機会があったにも関わらず、一旦国を出ると戻れなくなる恐れがあるため辞退したようで、今の時代からすると信じがたいのですが、当時のソ連を考えるとさもありなんといった気がします。 丁度本日アメリカでは、北朝鮮をテーマにした映画が、サイバー攻撃やテロの脅しに屈することなく上映されるようですが、いつの時代も国や一部の人間によって言論の自由が守られないことがあってはならないと考えます。 さて、本作はそんな不幸な時代に、純真な心を持ち続けているがゆえに時代のうねりと二人の女性の間で波乱に満ちた生涯を送ることになった医師の物語です。 ラブロマンスとジャンル分けするのは憚られる大作を巨匠デビット・リーンが見事に演出していたと考えます。 主役のオマー・シャリフ、ジュリー・クリスティはもとより、要所で登場するアレック・ギネス、ロッド・スタイガーの脇役も素晴らしく、また、モーリス・ジャールによる『ラーラのテーマ』の旋律が美しくも効果的な、ある意味映画全盛期であればこその大作映画であったと考えます。 3時間を超える作品でありますが、長さは感じませんでした。(2時間程度で休憩も入ります)年末年始の時間に余裕がある時にお勧めしたい作品です。

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