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トコリの橋 (1954)

THE BRIDGES AT TOKO-RI

監督
マーク・ロブソン
  • みたいムービー 3
  • みたログ 38

3.55 / 評価:22件

朝鮮戦争の憂鬱

  • カーティス さん
  • 2021年1月31日 22時33分
  • 閲覧数 127
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

朝鮮戦争を題材にした戦争映画。大量の対空砲で守られている重要拠点「トコリの橋」。これを爆破するという危険な任務に挑むアメリカ海軍を描きます。

アメリカ軍の協力を得て作られた映画なのですが、その割には厭戦感が漂うストーリーです。パイロットである主人公の本業は実は弁護士で、いつまでたっても本土に帰れないことにうんざりしているし、なによりトコリの橋爆破という危険な任務に恐怖を覚えているという設定なのですから。
一応、朝鮮戦争の正当性が語られたりもしますが、それを受けて主人公が自発的に何かをするというわけではないし、事態が好転するわけでもないので、最後までネガティブなイメージが続きます。
よく軍がゴーサインを出したなと思えるストーリーなのですが、案外、現場の本音を反映しているのかもしれません。第2次大戦が終わり本土では平和な生活を謳歌しているなか戦地に赴く兵士たちからしたら、主人公のような感情になるのはごく自然な流れだと思います。

とはいえ、前半はかなりコミカル。寄港地である日本を舞台にした観光映画のような感じで、キャバレーだの混浴温泉だのをじっくり見せていきます。この間あんまりストーリーが進まないのが難点なのですが、ノスタルジックな日本の風景と風俗描写がけっこう楽しいです。

話が動き出すのは後半で、作戦の決行と同時に、主人公が抱える死への恐怖がクローズアップされます。
そんな彼の感情に説得力を持たせているのが迫真の戦闘シーン。四方八方からくる砲撃の合間をぬって戦闘機が橋を目指すという、スターウォーズのデススター攻略戦を彷彿させるシチュエーションで、そりゃ怖がるわけだわと納得せざるをえません。
これを本物の戦闘機と特撮の合わせ技で描くのですが、とてもよく出来ています。実機が迫力満点なのはもちろんのこと、合間合間に挟まれる特撮がとても丁寧な仕上がりで、ミニチュアを吊るピアノ線がチラッと見えてようやく特撮だと気付いたシーンがあるくらい緻密。作り物っぽさをあまり感じさせない映像だったので、話に没入しやすかったです。このシーン目当てに見ても損はないと思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • スペクタクル
  • 絶望的
  • かわいい
  • コミカル
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