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海の上のピアニスト (1998)

THE LEGEND OF 1900

監督
ジュゼッペ・トルナトーレ
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4.13 / 評価:742件

邦題ではなく原題が重要

  • raz***** さん
  • 2018年8月26日 16時05分
  • 閲覧数 2872
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

1900が奏でるピアノのメロディが素晴らしかった。

しかし、ストーリーは良くわからなかった。特にラストシーンで船と一緒にダイナマイトで爆破されちゃったわけで、割と犯罪だよねってドン引きな気分になる。


で、この映画は寓話だそうだ。なので現実に起こったことではなくて、おとぎ話のようにストーリーの意味を推し量れってことらしいから、その線で考えてみる。



主人公の名前は1900だ。なぜそんな名前になったのかを考えればもうそれだけで、この映画が何を言わんとしているのか伝わってくる。ようするに1900は人間ではなくて、19世紀を擬人化したものだ。あるいは19世紀の人間の象徴的存在だ。

そして1900は20世紀への期待の象徴でもある。産声を上げた新世紀である20世紀は19世紀よりももっといい時代になるはずだという夢を、船上のピアニストとして私たちに見せてくれたのだ。



新大陸に期待を抱いて乗船した移民たちに、1900は、新大陸での新世紀を楽しんでもらおうとしてピアノを奏でた。

しかし、20世紀は良い世紀だったろうか?

いいや違った。戦争の世紀だった。

だから、ダイナマイトで爆破された。新世紀への期待は失望となってボロボロになった船とともに海の中に沈んだ。



地上とは何か?

地上とは新しい世紀である20世紀の現実であり、戦争をしているアメリカである。19世紀の人々は新しい世紀が良い時代になるだろうと胸に期待を込めて、船から陸に上がりアメリカの地で暮らし始めた。しかし現実は違ったのだ。
そこには戦いしかなかった。だから1900は陸へ上がらなかった。19世紀の人々が期待した新世紀はそこにはなかったからだ。


ラストシーンで、トランペット吹きの男が1900を助け出そうとして船内を探し回りそして見つけた。見つけたにもかかわらず、1900を説得できず1人で下船した。

これは、19世紀の人々があのころ抱いていた期待を、再び取り戻すことはできないと言っているのだろう。20世紀の人が19世紀の人にどうして戦争になったのかを説明したところで納得してもらえないってことだ。2者の間の断絶が描かれている。


この映画のタイトルは「海の上のピアニスト/THE LEGEND OF 1900」
夢と現実のお話だ。

詳細評価

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