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奇人たちの晩餐会 (1998)

LE DINER DE CONS

監督
フランシス・ヴェベール
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4.13 / 評価:237件

みんな奇人

  • ameilie09 さん
  • 2009年3月13日 10時41分
  • 閲覧数 733
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

コメディ映画。バカ達を食事会に招き彼らを密かに嘲笑うハイソサイエティーの娯楽、「奇人たちの晩餐会」。
今回目星をつけたバカ、ピニョンを自宅に招いたブロシャンは運悪くギックリ腰を起こして晩餐会には参加できず彼と二人きりになってしまう。
おまけにブロシャンはバカをバカにする彼に愛想を尽かした妻に逃げられ、なんと言うか泣きっ面にピニョン、間違い電話でブロシャンの浮気相手を自宅に呼び寄せてしまったり、戻ってきたブロシャンの妻をその浮気相手と勘違いして追い返してしまったり・・・etc、親切をしているつもりですべての行動が裏目に出てしまうピニョンにブロシャンは翻弄され追い詰められていく。

バカに翻弄される常人。このシチュエーションは昔テレビで観たドリフのいかりや長介と志村けんのコントのそれにソックリだ。ただこの「奇人たち~」は観ていて大爆笑では無く彼らのやり取りに対して次第に起こるクスクス笑い。フランスの文化なのか下劣なようでどこかに品の良さを感じさせるその様に少し羨ましくなってしまう。

常人と書いたが人をバカにし妻に逃げられる浅はかさを持ったブロシャンもまた友人からバカにされる存在だ。自身の内にあるコンプレックスや満たされなさと言った黒い感情をお互いにぶつけ合っているのだろう。最近の政治の世界にしても他者を責めながら自滅を繰り返す日本のトップ達に「この国はどうなっちまうんだ」という不安を通り越して滑稽さを感じてしまう。

この映画を観てつくづく思う。「人間と言う生き物は本当に他者をバカにするのが大好きなバカだ」と。

そう自省する鑑賞者をも嘲笑うかのようなこの映画のラストはありきたりだけど見事だった。人間自体みんな奇妙な生き物だと言うメッセージが伝わってきて原題の和訳は知らないけど「奇人たちの晩餐会」を1シーンも描かずに「奇人たちの晩餐会」を描いていたと思う。

映画と言うよりは良質な深夜コメディを鑑賞した後味です。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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  • 知的
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