アメリカン・ヒストリーX

AMERICAN HISTORY X

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アメリカン・ヒストリーX
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

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作品レビュー(282件)

切ない19.3%悲しい18.8%絶望的14.1%泣ける11.0%恐怖9.4%

  • つとみ

    5.0

    怒りを手放すことでしか、前には進めない

    「私たちプロテスタントの白人は、こちらの土地に入植させて頂いて、今や世界でも国力の高い国家と称されるまでになった。その過程で、多くの痛ましい出来事も起こった。これからの世界を生きる我々に出来ることは、今の豊かさを築く犠牲となった人々、元来この土地に住んでいた人々、その子孫の皆様のために、誠心誠意ご恩返しをさせて頂くことだ」 これが正しいアメリカの教育であるべき、な気がする。 今のアメリカが本当に「強いアメリカ」なのかは置いておくとして、世界を牽引する国家であると自負するのであれば、その礎となった破れた者たちへの懺悔と奉仕の精神こそ高潔な志ではないだろうか。 残念ながら、当の「プロテスタントの白人」たちは全くそんな気がないようで、簒奪者としての不誠実な過去を「存在しないこと」とし、あたかも人類誕生からアメリカ大陸に住んでました、みたいな感覚で生きている。 だから恥じらいもなく「オレたちの国をよそ者がデカい顔してうろついている!」などと、もはやブーメラン・ギャグとしか思えない発言を鼻息荒く口にしてしまうのだ。 「アメリカン・ヒストリーX」は、1998年の映画でありながら、2022年の映画であると言われてもなんの違和感もない。むしろしっくりくるくらいだ。 劇中で語られる哀れな黒人男性をロドニー・キングからジョージ・フロイドに変更するだけで、この映画は成立する。 それくらいアメリカは変わっていない。 1998年、という時代を感じるとすれば、過去と現在をモノクロとカラーに分けて、極力わかりやすい作りにしている部分くらいだろう。過去と現在は地続きながら決して交錯しない。 これが2022年の映画なら、複雑でわかりにくくしなるリスクを飲んで、過去と現在をシンクロさせながら、よりドラマチックな演出のある映画になったのではないだろうか。例えば、デレクが洗濯室で初めて喋るシーンとダニーが頭を剃るシーンをクロスさせる、というような衝撃の演出があり得たかもしれない。 演出という意味では、2000年以降の映画を見慣れてしまったが故の物足りなさを感じるが、テーマは全く埋もれていない。それは悲しむべきこと、なのだが。 アメリカは「帰る場所を永遠に失った者」たちの国だ。先住民は先祖伝来の土地を奪われ、入植者は宗教対立から大陸を捨て、アフリカ系の人々は無理矢理連れてこられて、今は皆この大地で「新しい故郷」を作るしかない。 失った者たちの、失いつつある者たちの抱える怒りと不安は、それぞれ別の方向を向いているが、その感情を抱える苦しみという点において同じはずだ。 校長は問う。「怒りは君を幸せにしたか?」 作中で「怒り」を抱えない人物が一人いる。洗濯室で出会う黒人の受刑者・ラモントだ。ラモントの刑期は不当に長い。しかも根拠は言いがかりのようなものだ。だが彼は「恥ずかしい」とは言うものの、司法制度にも差別と偏見にも怒っていない。怒らない彼には敵がなく、デレクが出所した日もヒスパニック系の受刑者と一緒に作業にあたっていた。 前科者になってしまった彼が本当に幸せと言えるかどうかはわからないが、少なくともラモントの心は平穏で、その安定は他者との調和を生む。対立と不安を煽り、弱い者を操る人間像とは対極の存在だ。 トランプを大統領に選んだ「プロテスタントの白人」が抱える不安と不満がわからないわけじゃない。だが、状況を打破するためには、ラモントのように怒りを抱かず、敵を作らず、穏当であることが必要なのだ。 道のりは遠くても、苦しみや絶望を次の世代に残さないために。 大陸で虐げられてきた人々は、「新しい故郷」のために、自分の次の世代のために、暴力による排除を放棄し、不当な事を少しづつ、改善してきたのではなかっただろうか。 それが実を結んだことで、アメリカの支配層だった白人たちから、「天から授かった恵み」が奪われたとしても、それを不当だと感じたとしても、ただ自分たちの番が来ただけだ。 「赦し」は痛みを引き受けた者だけが持てる高潔な行為である。「赦し」をもって前に進めるチャンスが、今まさに「プロテスタントの白人」たちに来ている。それは神の恵みとでも言うべき素晴らしいチャンスだと私は思うのだが、間違っているだろうか。

  • コージ

    4.0

    ネタバレすべてはあの一言に集約されたと思ったけど

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ryo********

    5.0

    実話ではないのだろうが

    実話ではないのだろうが、同じような話はたくさんあるのだろう。差別問題は相手に対する無知から発生する。実際に一人の人間として接することで誤解や固定観念がほぐれるきっかけになる。『グリーンブック』ともつながるテーマで分断された社会で大きなメッセージとなる映画。

  • mon********

    4.0

    Wエドワード素晴らしい

    アメリカンて題名だからもっと破天荒な内容かと思ったら、深かったー。 過去をモノクロにして、場面の切り替わりがよくわかり飽きずに見れました。 ムキムキマッチョで坊主で卍のタトゥー。イカれてるのにめちゃセクシー。釈放された時に着てたピチピチワッフル白長ティ(ユニクロに売ってそう)がまたまたセクシー。 あ、内容よりもノートンのセクシーさに目を奪われがち。弟のファーロングも美少年。現在のお姿をwikiで調べたら…時の流れは残酷です。 刑務所で黒人に守ってもらったからて、人間の主義が簡単に変わるものなのか?人間の根っこは変わらないんじゃないの? 結局、弟は黒人に銃殺されてるし。 救いのない映画でした。いろいろ考えさせられました。世界が平和になっても平等なんてあるわけないでしょ。

  • lex********

    4.0

    怒るのはやめたい

    白人と黒人の差別の話ではなく、もっと根本的な問題の話。男にレイプされたらそりゃもう人が変わるわ。おちゃめなシーツ係との交流も心を入れ替えるきっかけになってた。改心する前と後で表情が全く違った。日頃から怒ってばかりいないでいようと思った。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
アメリカン・ヒストリーX

原題
AMERICAN HISTORY X

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日
-

ジャンル