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ゴッド・アンド・モンスター

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4.0

怪物を作った男

「フランケンシュタイン」などを監督した実在のジェームズ・ホエール監督。 その監督の晩年を描くドラマだが、決して伝記ものではない。 寧ろサスペンスやスリラーの要素が色濃い。 監督業を引退し家政婦と豪邸で余生を楽しむジェームズ・ホエール。 彼は実はゲイであり、庭師の青年に興味を抱き食事に招待する。 過去とのフラッシュバンクと監督としての製作過程が重なり、遂には自我を失うまでにバランスを崩す。 やはりイアン・マッケランが圧倒的な存在感を見せる。 実生活でもゲイなためか、その仕種や目つきは実に怪しい。 だがそれ以上に過去の葛藤に苦しむ部分が鮮明に見れる。 神と怪物という相反するものを、作り上げた人物がここにはいる。 ブレンダン・フレイザーは狂言役なので翻弄されまくるが、家政婦のリン・レッドグレーヴも非常に秀逸。 つまりは役者と物語が最高に合っているということだ。 当初劇場公開されないという不遇な作品であったが、これだけ質の高い物を未公開にする映画会社にフランケンシュタインどうにかしてくれ(笑)

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