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ストレイト・ストーリー (1999)

THE STRAIGHT STORY

監督
デヴィッド・リンチ
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4.07 / 評価:549件

本当にデビッド・リンチが監督したんかいな

  • sony_rikiel さん
  • 2021年4月18日 11時29分
  • 閲覧数 26
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

・・・と思ってしまっても不思議ではない位の心温まるロードームービーですね。「名前だけ貸してて現場には来てないんじゃ」と勘繰ってしまいましたが。


リンチ監督の他の作品を観た方なら分かると思いましが、この人の映画って登場人物の会話とか場面転換に妙な沈黙の間を挟みますよね。わざとやってるのか、編集が下手なのか、どっちとも取れるんですけど。本当に妙に間があるトキがある。他の監督の映画と比較してみるとそれが顕著に分かるでしょう。好意的に敢えて間を入れてるんだと解釈しますが、そういう間がこの『ストレイト・ストーリー』にもあるので、監督はちゃんと現場にいたのが分かります(笑)


主演のリチャード・ファーンズワースは勿論ですが、娘役のシシー・スペイセクも流石に過去にオスカーを受賞した事があるだけに、巧いんですよね。本当にこういう人いそうだよな、って思わせるリアルな芝居を見せてくれます。他の女優だったらこういう役柄やりたがらないでしょうけど、スペイセクは果敢にやってのけますよねえ。


アルヴィンが旅の過程で出逢う人々も大スターを起用せず、あくまでもそこらへんにいそうな人を演じる事の出来る役者を起用してますから、ストーリーから俳優に目が逸れる事がない。最初に出逢うヒッチハイカーの女の子だって大手のスタジオだったら絶対に名の知れた美人女優起用しろってなるでしょう。そこはリンチ監督のセンスというか、キャスティング担当した人のセンスが良いですね。それぞれの別れのシーンも変にお涙頂戴劇にせず、気づいたらもういなくなってたみたいにドライに演出しているところが素晴らしいと思います。並みの監督だったらアルヴィンが去るところをいつまでも手を振って見送る、なんていう陳腐な描写入れるでしょう。そういうのを一切合切排除しているのが良い。


紛れもなく名作に入る部類の映画だとは思いますが、ひとつだけ注意点があります。リンチ監督のことを全然知らなくてこの映画観て「素晴らしい映画を撮る監督さんだな。他のも観てみよう」ってなる人がいるかもしれません。が、リンチ監督は本来はこういう映画撮る人じゃないですから、うっかり『ブルー・ベルベット』とか『マルホランド・ドライブ』に手を出さず、事前に調べましょう(笑)


勝手な推測ですけど、多分あまり大当たりの映画撮れてなくて自分の撮りたい映画の資金を集めるのにどうしても大ヒット映画を撮ったっていう実績が必要だったからこの映画の企画を得たんじゃないか、と思ってます。この映画の前後が『ロスト・ハイウェイ』と『マルホランド・ドライブ』ですからね(笑)正直、リンチ監督はストーリーの組み立て方はそれほど巧くないし、結構役者やスタッフに助けられてる部分が多いと思うので、この映画が凄い=リンチ監督は凄い、という図式に直ぐ飛びついたりはしないんですよね。


最後、ちょっと辛口になってしまいました。が、この映画が良かったのは事実なのでお許し下さい(笑)

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