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うずまき (2000)

監督
Higuchinsky
  • みたいムービー 23
  • みたログ 225

2.83 / 評価:71件

安心しました

  • cyborg_she_loves_me さん
  • 2016年11月24日 23時45分
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

 大半の人の評価が☆1つじゃないか、と心配してここを見に来ましたが、意外にたくさんの人たちが高く評価されてて、嬉しかったです。ちゃんと見てる人は見てるんだなと。

 このそうそうたるキャストがそろいもそろって、ここまでヘッタクソな演技をしてるのは、もちろん「わざと」です。三輪明日美さんが唯一、いつものようにこなれた自然な演技をしてるのが、逆に違和感があるぐらい。
 原作とまるで違う秀一の風貌に、最初は違和感を感じましたが、この風貌で、まるでロボットが喋ってるような調子で、「駆け落ちしよう」とまるで切迫感のない舌足らずの棒読みで言うのを見て、なるほどこういう方向に持ってきたかと、感心しました。そう思って見たら、このフィーファンという、他では聞いたことのない人をキャスティングしたのは、天才的な人選だと思います。こんな無表情で実在感のない蝋人形みたいな顔した俳優さんって、なかなかいないですよ。

 伊藤潤二さんの漫画は、実写映画化不可能だというのが私の持論です。映画化するなら、原作を忠実に映像化しようとするのではなく、どこか実写世界ならではの面白さを新たに作り出さないといけない。
 だから、冒頭、原作のコピーみたいなシーンから始まった時は、「ああやっぱり原作の実写コピーを作ろうとして、結局また失敗するんだろうな」と諦めながら見始めましたが、進むうちに、この登場人物たちの無機質な狂気が見えてくるにつれ、こういう狂い方っていうのは逆に実写映画じゃないと出せないことに気づきました(漫画はセリフの音声としての異常さを表現することはできませんから)。実にうまいと思った。

 映像もよく見たら、非常に細かいところまで計算しつくされています。伊藤潤二さんの原作それ自体が、ストーリーよりも画像として唯一無二の世界を作り上げているところに魅力があるものですが、この映画も、ストーリーはあんまり重要じゃないと私は思います。うずまきの呪いって、誰が、何を欲して呪っているのか、なんていう理屈は考えないことです。映像世界を楽しむ作品だと私は思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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