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ISOLA 多重人格少女 (2000)

監督
水谷俊之
  • みたいムービー 8
  • みたログ 253

1.74 / 評価:47件

一番イケナイのは結末

  • fg9***** さん
  • 2017年3月3日 16時23分
  • 閲覧数 2588
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

 …あらすじは、解説のとおり。
 貴志祐介の作品は全部読んでいるので愉しみに観る。
 観出したら2回目だった。
 映画を先に観て、その後に本を読んだのだろう。
 これはイケナイ。
 主人公の由香里(木村佳乃)は他人の心が読めてしまうのだが、他人の心が自分の意思と関係なく脳裡に入り込んでしまうということは、他人の邪心に絶えず怯えているということで、その辺りの計り知れない苦悩が描き切れていない。
 また、13人の人格を有する少女を黒澤明監督の孫娘・黒澤優が演じているのだが、演技以前の問題。
 13人の人格にはそれぞれ名前があり、その名前にはそれぞれ意味があり属性があるのだが、大幅に省略されてしまっている。
 一番イケナイのは結末。
 阪神大震災後の神戸が舞台なので遠慮したのだろうが、「磯良」という悪意ある人格を封じ込めたものの、一時は200もの人格にも膨れあがったが、今は良い子ちゃんばかりの13人の人格に落ち着いたというハッピーエンド的に幕を閉じるが、原作は全く違う。
 主人公の由香里が少女の入院している精神病院を訪れ、確かに憧子という新しい人格が生まれていて、名前のとおり(あこがれの子)なので、映画のとおり安心して病院を後にする。
 すると、近くにいた子犬が殺されそうになる事件が起きる。
 そして、由香里の頭の中に、少女の内なる人格の声が聞こえてくるのだ。
 『退院してから、必要なら殺してもいい』
 『今は放っておけばいい』
 『そのときは憧子にたのんだらええんや』
 『薬を一回のまなかったらいいだけ』
 『憧子が殺してくれる』
 『憧子なら大丈夫』
 「磯良」の持っていた非人間的な冷酷さと復讐の意思が、他のすべての人格に感染してしまっていて、その筆頭が「憧子」だったのだ。
 広辞苑での『憧る』…『あくが・る』の意味の説明で原作は終わる。
 (1)本来いるべき所を離れて浮かれ出る。
 (2)魂が肉体から離れる。
 幽体離脱をしての、第二の殺戮の幕開けだ!!!

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