あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
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作品レビュー(23件)
- 太郎
2.0点
リース・ウィザースプーンは若い頃から演技が上手かった。 個人的にはイラッとするストーリー。
- kih********
3.0点
原題が『election』(選挙)、高校の生徒会長選挙の物語。だから学園ものだが、アレクサンダー・ペイン監督の映画だったら生徒の実態が主題ではない。邦題で『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』というように、優等生ギャルに気を付けなくてはいけない先生が主役。ちょっとたるんだ先生たちが多いハイスクールの事情を描いた白書なのだ。 こういう鼻持ちならぬ優等生がどこのスクールにも多い。そういう生徒たちに振り回されるだらしない先生も多い。ワルというほどでもないが、だらしない。もちょっとしっかりせんかい!と喝を入れてやりたい。この監督さんには、そういうどこにでも居そうなダメ中年男を描くブラックユーモア作品が多い。 気になるのは、ダメ男の事例として教員にスポットを当てること。同じ監督さんの『サイドウェイ』でも、冴えない男は教員なのだ。描き易いんだろう。 学校を描く・先生を描くという映画は多い。とっても立派な先生か、悪戦苦闘する先生が主人公になる。けれども、こういう頼りない先生を、冴えない男の好事例・好材料にされるのは、さて、どんなものかなぁ。
- kar********
3.0点
皮肉にも、1人の女生徒に人生を狂わされてしまった教師。生まれた環境からか、誰よりも自尊心が高く、向上心に溢れているトレイシーは無意識のうちに他人を蹴落としている。こういう女は、自分の未来への計画はしっかり出来るのだが、他人がどうなるかなんていう予想はできないのだろう。他人なんてどうだっていいのだ。適度に下ネタを挟み、ブラック寄りのリアルな思春期時代が描かれていたが、観終えた後は、胸に何かがつっかえるような感覚が・・・。教師の転落ぶりと全てを失った後の再生は、一つのメッセージでもあるだろう。そこに至るまでの過程は中々面白かった。個人的には、超善人のポールがツボ。 悪い意味じゃなく、地味にイラっときた作品。
- joz********
4.0点
・・・・・・っということで、この映画の邦題は【ハイスクール白書】である。 何たるミスマッチな題名。 このヘンテコな題名が、多くの観客からこの傑作ブラックコメディーを観るチャンスを奪ったのであろう。 そう、ブラックコメディーである。 ブラックもブラック、脚本を書いたのは相当な皮肉屋だろう。 冒頭に「倫理と道徳の違いは何か?」なんて命題が出てくる。 何気ない命題だが、このストーリーの中心を成している。 正直なところ、ぼくも違いが分からない。 どちらも社会の規範を言っているのだが、倫理というとちょっと学問的な匂いがし、道徳というと情緒的な宗教の匂いがする。 主人公は社会学を教えるベテラン教師で、生徒たちが倫理的にも道徳的にもちゃんとした判断力を持つよう教えている。 リース・ウィザースプーンがちょっと規格ハズレの高校3年生を怪演していて面白い。 基本的に登場人物は全員善人であり、凡庸であり、正直な人間たちである。 しかし、ウィザースプーン一人が野心家であったために、それぞれの人生(特に主人公の教師)が狂わせられてしまう。 何が原因で狂うのか分からない。 順調だった人生が大きく狂わされても、客観的に見れば決して不幸とは断じ得ない。 逆に、成功したと思われている人生でも、決して幸福ではない。 まあ、そんなことをこの映画は表現しているのだけれど、秘められたブラックユーモアに合わず、笑える人は少ないかも知れない。 たぶん撮影現場は、演じていた俳優たちの大笑いに包まれていただろうと想像できる。 隠れた傑作映画でした。(笑)
- ryo********
5.0点
「ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!」 ELECTION 1999年アメリカ 日本劇場未公開ながらもずっと気にかけていた映画、これまた中古DVD280円でゲットしました。 ※ビバヒルとはなんの関係もありません。ちなみにビバヒル大好きで研究本持ってます! 生徒会長選挙にまつわるドタバタコメディかと思いきや、邦題からは想像しようがない、アメリカ的価値観を皮肉った深みのあるドラマでした! 〜サクッとあらすじ〜 年間最優秀教師に3度選ばれたことがある高校教師ジム(マシュー・ブロデリック)。 校内一優秀でその上昇志向天井知らずのトレイシー(リース・ウィザースプーン)はキャリアのために生徒会長選挙に立候補した。 そんなトレイシーがウザいジムはそれを阻止すべく、アメフト部キャプテンながら怪我でくすぶっているポールをたぶらかして対抗馬に出馬させた。 なんやかんやあってポールの義妹タミーも出馬することになり、選挙戦は二転三転…着地点の見えない大混戦と化していく! 二転三転と書きましたが、それは選挙戦のことだけでなく、選挙戦をキッカケとしてそれぞれの立場や人生までもひっくり返すことになります。ついでに、極端な上昇志向やら気味悪い選挙活動やらといったアメリカ的な価値観をガツンとひっくり返します。それを一瞬で生徒たちに表現させる名場面もあったりで。 その辺りの、立体的に、巧妙に組み立てられた脚本が見事なんです。 特に問題児扱いタミーの優等生トレイシーとの対比、人生初といえる苦境に地団駄を踏むトレイシーの姿、そして大失敗、それを見ていたタミーが取った行動、さらにそれぞれが歩む人生にはしみじみ考えこまされました。 誰が書いたのかと思って後で調べたらアレクサンダー・ペインが監督兼任。誰やったかな?とさらに調べたら大好きな「ファミリー・ツリー」、そして「サイドウェイ」(中古DVDでゲット済み、鑑賞待機中)の人だ! 主役ながらやや影の薄いマシュー・ブロデリックなのですが(彼は彼でエラい目に遭います)、フェリス・ビューラーのその後として見るとまた味わい深いものがありますよ。
スタッフ・キャスト
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受賞歴
NY批評家協会賞第65回