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bakeneko

5.0

ネタバレEarly worm catches the bird♡

いきなりすみません!―今回久しぶりに観て気が付いた字幕屋さん泣かせの台詞です。ベニスについた音楽プロデユ―サーの夫達を迎えに行くときに妻が発した言葉で、元句はもちろん“the early bird catches the worm:早起きは三文の徳”ですが、本映画の場合はー本来ならば夫が訪問してくるのを待っている妻の側から先に押しかけちゃいましょう!-の意味です。 言わずと知れたフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのコンビの第4作目で、歌曲を担当したアーヴィング・バーリン以外はコンビ第一作の『コンチネンタル』とほぼ同じスタッフ&出演者による音楽劇の傑作であります。『No Strings』『Isn‘t This a Lovely Day?』『Top Hat, White tie and Tails』『Cheek to Cheek』、「The Piccolino」と名ナンバーの目白押しで、特に『Cheek to Cheek』の曲に合わせてのフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのダンスシーンは映画史に残る名場面として、「カイロの紫のバラ」を始めとして多くの映画に引用されています。 お話は、公演のためにロンドンを訪れたブロードウェイダンサーのジェリー(フレッド・アステア)と偶然下の階の部屋を借りていたモデルのデイル(ジンジャー・ロジャース)の勘違い恋の騒動劇で、終盤の舞台となるベニスではゴンドラやイタリア語が賑やかに映画を彩ってゆきます。 音楽&ダンスがメインのフレッド&ジンジャーコンビ作にしては、勘違いシチュエーションや粋なセリフがしっかりと書き込まれている―お話でも楽しませてくれる作品ですので、“ラストの落ちはあり得ない”―と野暮なツッコミはせずに名曲誕生の瞬間と世紀のダンスを堪能しましょう! ねたばれ? 高級ホテルなのにブライダルスイートが一部屋しかないの?

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