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ジャック・ブル (1999)

THE JACK BULL

監督
ジョン・バダム
  • みたいムービー 1
  • みたログ 13

3.00 / 評価:5件

なんちゃって社会派西部劇

焦点が大いにぼけている
“なんとなく社会派”
臭くて吹き出しそうになる残念な西部劇。

つまりが、
『許されざる者』をベースに『奴らを高く吊るせ』の思想を加味して、
味付けは『ぺイルライダー』のラスト30分を引いた上に、
『勇気ある追跡』や『チザム』っぽさも入れちゃった!
 みたいな感じの西部劇で、
結論から言えば
 「ジョン・グッドマンが普通の良い人で逆に裏があるのでは?」
という印象以外に何一つ残らない代物。

いや、
本当に『許されざる者』を曲解したような、
意味不明な映画なんですよ、今作は。


しかし、
冒頭~中盤にかけてはけっこうおもしろかった。

特に主人公がどんどん行きすぎた行為をとるあたりは痛快であったし、
何かピカレスク的な面白さも期待できた。

だが、
今作には冒頭にある禁断のワード、
駄作西部劇の鉄則と言ってもいい描写
 「やたらと現代であることを強調する」
がしっかりと入っていた。

残念なことに、その法則は今作にも当てはまった。

人を殺し始めたあたりから、主人公が本当に正義を追及しだしたのだ。
これでは、この作品の根底にあるべき、
そして『許されざる者』にもあったとおり、
行きすぎた正義は果たして正義なのか?という問いかけがなくなっていて、
しかもそれは作中では言及されていない。


では、
今作は何が言いたいかと言うと、
結局は
 『法の持つ正義が正当に行われるかに関しては、
  それを執行する人間の性質による』
と言うことだった。




・・・おいおい、仮にも西部だぞ?ワイオミング準州だぞ??
そんな怒れる男見てえなこたあ、東部でやれ!

極めつけの唐突で無意味としか思えないインディアン虐殺場面なんてギャグですよ。

ラストと言えば、
声の甲高いカントリー歌手が、
安っすい印象のカントリーが流れる中エンドロールへ。



というわけで、
ジョン・グッドマンだっていかれた殺し屋じゃない事もあると言う事実が分かるだけの映画でしたね。
まあ、いかにも西部劇の終焉を予感させるような、
これと言った盛り上がりに欠ける凡作でした。


ゼロ年代の西部劇氷河期の前触れのような作品です。

詳細評価

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