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サイダーハウス・ルール (1999)

THE CIDER HOUSE RULES

監督
ラッセ・ハルストレム
  • みたいムービー 401
  • みたログ 2,937

3.93 / 評価:656件

アンチ・ディケンズな方、お断り

  • achakick さん
  • 2009年11月5日 19時54分
  • 閲覧数 826
  • 役立ち度 14
    • 総合評価
    • ★★★★★

63点

孤児院育ちのホーマーが外の世界にとびだし、さまざまな経験を通して社会のルールと人を学ぶ成長ドラマ。
はっきり言ってアカデミー賞的映画で、わかりやすくはあるものの掘り下げたものはとくにない。
序盤から「ええ話なんですよ~」風の押しつけがましいBGMが耳障りで、あまり期待はできない。
ええドラマにつぐええドラマ。
ホーマーが出発した瞬間から、ロマンス用のためのヒロインがすでに同席しているこのアマさ。
この二人の恋愛描写もマンガ並に陳腐で、「ええね~」としか言いようがない。
黒人の女を助けるためにホーマーが手術をするシーン。「隠していた才能をお披露目!」みたいなのは、少年ジャンプでやれと思ってしまった。
「妊娠させたのは父親だった!」と「ホーマーの弱い心臓は嘘だった!」のびっくり装置。
静かなここちよいストーリーにアクセントをおいて観客をひきつけて、ラストはしっとりキメる。
と、構成はそれっぽいんだけど、どうも中身がみあたらない。
あるとすれば、「人の役に立つのなら、規則なんてやぶったってかまわないんだ」。
たしかに正しいこと言ってるんだけど、うがちがないためどうにも浅くて、飾り程度にしかみえなかった。
よかったところといえば、まだムサ苦しくはない頃のキーランカルキンがでているところぐらい。

映画の序盤でホーマーが「デヴィットコパーフィールド」を読み上げるシーンがある。
「デヴィットコパーフィールド」は少年の成長を描いたチャールズディケンズによる小説。
まさにこの映画はディケンズ的で、子供向け読み物の域をでない。
ディケンズが大嫌いで、ディケンズこそくだらない文学の元祖だとすら思っている自分みたいな人間が、そもそも観ていい映画じゃなかった。
もし、「どうして米と英の映画って陳腐にしたがるクセがあるんだろう?」と、疑問に感じてる人がいたら、なんでもいいからディケンズの小説を読んでみるといいかもしれない。
米と英の、あの「主人公を中心に世界はできている」感の源流をたどることができると思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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