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サイダーハウス・ルール (1999)

THE CIDER HOUSE RULES

監督
ラッセ・ハルストレム
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  • みたログ 2,891

3.95 / 評価:614件

良心をつくる

  • apo***** さん
  • 2011年2月10日 18時09分
  • 閲覧数 522
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

 「サイダーハウス・ルール」と聞いて、あらすじを読んだら、サイダーハウスというのが例の孤児院の名前なのかな、と思ったら違いましたね。リンゴ農園のほうをタイトルにもってきていたのですね。

 この映画では、主人公のホーマーから、大きく二種類の人々との関係が描かれています。一つ目はドクターやシスター、子供たちなど、孤児院の中の人たち。2つ目はキャンディやローズ・ローズなど孤児院の外の人達。この2つの柱が見事に交錯していて、太い一本の話を織り成していました。

 一つ目の柱、ホーマーと孤児院。私にとっては全く馴染みのない世界でしたが、彼らの愛、特にホーマーとドクターの間の愛は、うらやましいと思うほど深かった。親が子供を愛するのとはまた違った、美しい愛でした。ここで一番印象に残っているのは、ファッジが亡くなってしまった後のシーン。子供たちに嘘をついている裏で、泣いているドクターの姿が忘れられないひとコマです。自分の技術や設備がファッジを救えなかった、という自責の涙もあると思うけど、あそこは純粋に息子を亡くした父親の絶望の涙に思えました。

 2つ目の柱、孤児院の外。キャンディと林の中で一線を越えてしまうシーンで、私はこの後のストーリーを想像しました。ここでキャンディが妊娠してしまうのかな、そういうことに強く反対していたホーマーが、自分も過ちを犯すのかな、と。違いましたね。これはこれで話を作れそうだけど、まあ、期待を裏切らせたことには、褒め言葉が必要です。

 そこから最後までの流れは、重かったけどすっきりと想像通りまとまり、おあつらえ向きのいわゆる“感動映画”“ヒューマンドラマ”でした。

 見終わって考えたこと…どうして「サイダーハウス・ルール」というタイトルにしたのだろう、ということ。もしタイトルが一番伝えたいことを表しているなら、考えると今も映画の主題は、
「ルールは、ルールを守るその人自身が作るもの。」
ということになるのでしょうか。もう少し広げて、
「価値観は一人一人違うもの」ということ?

 いろいろ考えましたが。ここがメインポイントのようにはどうも思えなくて…申し訳ない、私にはこの映画のもっとも伝えたいことは分からなかった、あのタイトルの理由が分からなかった。
 自分が未熟者であると痛感します。

 しかし、私がこの映画で得たことを書くとすれば、

「世間で言われる『道徳』なんて、万能じゃない。だから私は、自分のなかに、自分の良心をもって生きよう。そしてその良心が正しく善悪の判断を下せるようになるには、それなりの経験が必要だ」

っていうこと。

 私の良心を形作っていくためにも、私は多くを経験し、多くを学びたいと思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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  • 不思議
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