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サイダーハウス・ルール (1999)

THE CIDER HOUSE RULES

監督
ラッセ・ハルストレム
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  • みたログ 2,954

3.93 / 評価:668件

清濁併せ呑む

  • tam***** さん
  • 2015年7月30日 16時30分
  • 閲覧数 2248
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

ちょっとしたきっかけから、生まれ育った孤児院を離れ自立の道を歩きはじめる主人公。

閉鎖的な環境で育ち、世間ずれしていない彼には外界のすべてが新鮮で、それまでの生活では得られなかった自由を満喫しますが、やがて世の中や自分自身の内にある暗黒面に直面します。

本作のタイトル「サイダーハウスルール」とは、果樹園で働く季節労働者の宿舎の壁に張られた規則なのですが、これは一つの例えに過ぎず、作中ではいくつものルールが提示されます。

青年は当初、いかにも若者らしい正義感や潔癖さで規則を破る行為に嫌悪感を示しますが、様々
な経験をするうちに、規則という枠には収め切れない感情や、規則を守ることを優先すれば立ち行かなくなる現実があることを知って苦悩します。

理想と現実の狭間で迷い、苦しみながら、自身の経験を通して「何事も簡単に白黒をつけることはできない」ということを学び、決意を固めていく姿には、前向きな諦めとでも表現したくなるような悲しさがにじんでいて切なくなりますが、踏ん切りがついた後の表情の明るさは、自分が納得して選んだ道に悔いがないことをうかがわせ、思わずエールを送りたくなりました。

善・悪の区別なく、来るものを受け入れた上で色々な角度から物事を判断し、たとえ本意ではないにしても、最良と思える決断を下せるのが大人になるということなのでしょうね。

浜辺から持ち帰ったシーグラスが彼の成長を象徴していたように思います。


余談ですが、同じように「ルールとは何か?」を問う作品に、ベン・アフレックの初監督作「ゴーン・ベイビー・ゴーン」があります。
全く毛色の違う作品ではありますが、こちらも併せてご覧になってみてはいかがでしょうか。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 知的
  • 切ない
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