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サイダーハウス・ルール (1999)

THE CIDER HOUSE RULES

監督
ラッセ・ハルストレム
  • みたいムービー 410
  • みたログ 2,964

3.94 / 評価:676件

心に染みる秀作。フルマーク

  • pha******** さん
  • 2015年8月12日 15時20分
  • 閲覧数 3421
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

大きな作品は作らないが、人間の心の琴線に触れる演出がいつも素晴らしいラッセ・ハルストレム監督による秀作。

孤児として孤児院で暮らし、貰い手もなく青年になり、外の世界を知りたいと願う主人公の成長の物語。

ただし、ジョン・アーヴィング原作だからして、エピソードの数々はかなりキツい。それでも全編を覆う美しい風景、優しい音楽、なにより心優しい演者と相まって、心の奥深いところに響く作品だ。

前半、孤児院での様子をしっかりじっくり丁寧に描く。こういうのが最後に効いてくる。中盤から孤児院を飛び出しサイダーハウスで働くようになるのだが、数多くの人物を一から描いていくのが凄い。

孤児の問題、堕胎の問題、戦争への徴兵の問題、そして親子姦という究極の問題まで描きながらこの爽快感は何なんだろう。客観的視点で大きな愛に包まれているからだろう。

本作は堕胎の是非と問うた映画ではない。主人公は技術は身につけてしまったものの、堕胎には反対の考えで親がわりのラーチ先生とは意見が異なっている。しかしながら、やむを得ない状況で堕胎を行う。そして彼は自分がいるべき場所を初めてはっきりと悟るのだ。そこにはエーテル事故で亡くなってしまったラーチの大きな愛が待ち受けていた。

トビー・マグアイワの真っ白な状態からさまざまなことを見聞し、成長していく姿が素晴らしい。これだけの透明感はなかなか出せるものではない。そしてラーチ先生役のマイケル・ケイン。この人は本当に素晴らしい役者だ。

家族で見る映画としては映像はないにしろショッキングな内容であるが、ぜひ見るべき作品だ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 悲しい
  • 絶望的
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