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映画史 (1998)

HISTOIR(S) DU CINEMA

監督
ジャン=リュック・ゴダール
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5.00 / 評価:6件

陰謀としての映画史

  • aci***** さん
  • 2012年4月29日 16時46分
  • 閲覧数 796
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

 この長大な作品のラストにおいて、ゴダールはボルヘスを引用してつぶやく。
 「夢のなかで楽園を通過した男がその証として一本の薔薇を手に取り、目覚めた後もその手に薔薇があったとしたら・・・・。それがわたしだった。」 

 ゴダールが『映画史』を完成させる20年前の1978年にカナダ、モントリオールでおこなった「映画とテレビの真の歴史への手引き」と題された連続講義は、その後文章化され『ゴダール 映画史』のタイトルで翻訳書も出版された。『映画史』の元ネタといっていいこの書籍の文庫版が先ごろ上梓され思わず手にとってしまった。
 ゴダール自作への自己注釈としても読める内容で楽しめるのだが、ふと次のような記述が目にとまり、その意味を考えて愕然としてしまった。
 「私にとっては、批評を書くということは映画をつくるということでした。(中略)ベッケルの映画を誉めるということは、ベッケルの映画をつくるということだったのです。」
 つまりこの男は自分が手を付けた映画はすべて自分の映画だと宣言してしまっているわけだ!
 こうなるとこの『映画史』という作品も膨大な映像と音を総動員して、過去の名作・傑作の数々に”ゴダール”のレッテルを貼りまくるためにつくりあげられたものといえよう。
 映画の革命者、映像の哲学者などと云っている場合ではない! 20世紀を代表する人類共通の大いなる遺産というべきものを私有化せんとする巨大な陰謀が完遂されつつあるのだ!このままいけば21世紀の映像も、この黒メガネの二重国籍者にいいように蹂躙されてしまうかもしれない!
 誰か、この陰謀に立ち向かえるものはいないのか!!
 いやっ!ひとりだけいるっ!
 それはあの、のはらしんのすけ氏である!
 氏の脱力技ならばあの強力な映像術・音響術にも対抗できるはずだ!
 しかし油断はできない。相手は「右側に気をつけろ」や「リア王」のゴダールである。のはら氏としてもかなりの苦戦を強いられるだろう。
 両者の戦いはまさに映画の未来を決する一大決戦となるだろう。
 題して!
 『クレヨンしんちゃん!嵐をよぶ!モーレツ!ゴダール帝国の逆襲!!!』

 ネタバレ?
スタッフは、脚本:四方田犬彦 監督:黒沢清 監修:蓮見重彦 音楽:菊池成孔
というのではいかがでしょう?
 

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