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白痴 (1999)

監督
手塚眞
  • みたいムービー 74
  • みたログ 233

3.23 / 評価:39件

ビジュアリストよ、ふたたび

  • koukotsunohito さん
  • 2010年3月16日 0時44分
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

時々観たくなる映画である。

クライマックス・シーンも含めて主演の浅野忠信の演技は正直ぎこちないが、主人公の、延々モノローグで心情を吐露していながらいつも状況に流されている無気力ぶり、なすがまま、されるがままのTV局での演出助手の姿は身につまされる。

歌姫・銀河の見事なまでの高慢さ(歌はヒドいが)と孤独への恐怖。

“白痴”の女を演じる甲田益也子が職業俳優とは違った独特の顔つきとまなざしでとても気になったので調べたら、周防正行の『ファンシィダンス』で僧侶を演じていた。

そういえばそうだった。

銀河役の橋本麗香もそうだが、この映画に出演しているモデル出身の女優たちの演技はなぜかとても記憶に残る。小野みゆきもいい。

昨年亡くなった川村かおりがパーティーシーンでファンファン大佐=故・岡田真澄らとともに顔を出している。

制作当時からCGの出来には疑問を感じていたし、炎の合成も今観ると技術的にはキツいものがある。

でもあの大掛かりなセットを使ってマーケティング一辺倒ではないこういう作品が作られたことに意義を感じるし、実際見入ってしまう。

劇中で流れる戦災の様子を写したモノクロフィルムは映画のために撮影されたものだが、出来がいいために海外での上映時に「あの記録フィルムはどこから手に入れたのか」という質問が出た。

この映画は新潟にオープンセットを組んで撮影された。
市民ボランティアが協力して、町を上げて映画作りに取り組んだ。

99年に新潟を訪れた時、映画の参加者の方々からいろいろとお話をうかがった。
自分たちの手で映画を作り上げる喜びを知って、熱く語ってくれた人たちのことが思い出されて懐かしい。

あれからもう10年経ってしまった。
ヴィジュアリスト手塚眞は、またこれぐらい予算をかけた大作を撮ってくれないだろうか。

詳細評価

物語
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