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また逢う日まで (1950)

監督
今井正
  • みたいムービー 14
  • みたログ 53

3.50 / 評価:16件

あら、お客様(B29)だわ♡

  • bakeneko さん
  • 2012年2月7日 13時24分
  • 閲覧数 1027
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

文系学生と女子画学生の戦時下の真摯な恋と青春を、緊迫する状況のサスペンス中に瑞々しく愛おしく描いた名作であります。

久我美子さんの全盛期の美しさに魅入る作品ですが、リアルに戦争を体験した世代が描いた“戦時下銃後の日本”の日常と精神状態をじっくりと見せて、“やがて戦争に踏みにじられる個人の僅かな幸せの時間”のかけがえの無さを共感させてくれる名作であります。

“ガラス越しのキス”のハイライトシーンが有名な作品ですが、後できちんとした接吻シーンもあります♡。また、2人の真剣な恋の間に交わされる生活会話や、学徒動員直前の主人公ら学生の焦燥感と無力感等、戦時下の若者や市井の人々を覆っていた逼迫感覚が良く再現されています。そして兵士となった主人公の兄や仕事人間の父に代表される“当時の日本の戦意高揚的な空気感覚”も見事に再現された、戦時下サスペンスとしても一級の娯楽作品となっています。

男女交際に不理解&切迫した状況の緊迫感の中にも、2人の会話が闊達でユーモアと機知を感じさせることもリアルな恋人感覚を見せていて、恋に進んでいく2人の想いの真摯さと、近づいてくる戦争による破滅は、当時の戦争を体験した世代が体感した“人間性への渇望”を切迫した状況で謳い上げているのであります。
主人公の岡田英次や同僚の芥川比呂志の内向的な演技も、当時の学徒動員寸前の青春の息詰まり感を共感させますが、久我美子さんの明るく美しく、時にコケティッシュな表情は“戦争という非常時にも可憐に咲いた花”を体現して、愛おしさと可憐さに心洗われるのであります。

偶然の出会いから再会、追慕へと儚い恋を丹念な描写で見せながらも、空襲や周囲の人々の反対などの葛藤でも手に汗を握らせてくれる―上質の娯楽サスペンスとしても超一級の作品で、クライマックスの待ち合わせに遅れるアクシデントの焦燥シークエンスでは凡百の活劇映画を凌駕する緊迫感で肩が凝りますよ!


ねたばれ?
戦前の裁判官って変な帽子を被っていたのだなあ。

詳細評価

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