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妻と女記者

bakeneko

5.0

ネタバレ1950年代の鎌倉の海岸は美しく…

まだまだ戦争の影響が色濃かった戦後5年の鎌倉を舞台にした“家庭波乱劇”で、復帰後も家庭に馴染めないでいる大学の研究員が戦友の妹を下宿させたことから起こる勘違い恋愛騒動を、保守的で貞淑な妻:山根寿子(28歳)と新進的で活発な女性写真家:角梨枝子(21歳)の対比で描いていきます。 小原譲治が捉えた鎌倉の海岸風景がとても美しい映画で、きらめく夏の光がまだ人口が少なかった海水浴風景と共に郷愁を誘います。 登場人物の活き々したキャラクターがとても魅力的に掘り下げられている作品で、主人公の両親や同僚(田中春夫が18番の“酔っ払い演技”を見せてくれます!)、女記者の同僚(元気いっぱいの若山セツ子(20歳)♡と、ふてくされた池辺良)がそれぞれの個性で物語を盛り上げています。 戦争の影を引きずりながらも過度に暗くならない葛藤劇が鎌倉の海岸地方で展開するヒューマンドラマで、活写される当時の世相に加えて、“若山セツ子:ワンピース&角梨枝子:ビキニ”の水着スタイルは必見であります! ねたばれ? 遠く沖にはまだ座礁した戦艦の残骸が見えます。

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