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蜘蛛の街 (1950)

監督
鈴木英夫
  • みたいムービー 1
  • みたログ 3

3.00 / 評価:2件

確かに下山事件には謎が多いよなあ~

  • bakeneko さん
  • 2018年11月26日 17時04分
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

1949年7月5日朝、国鉄総裁・下山定則が出勤途中に失踪、翌7月6日未明に死体となって発見された“下山事件”に発想を得たスリラーで、ドラマ性を廃してセミドキュメンタリータッチで事件を推理した「日本の熱い日々 謀殺・下山事件」や取材記者の緊迫した当時をを活写した「黒い潮」と異なり、替え玉説の推理を採り入れたフィクションドラマとなっています。

失業中の男(宇野重吉)が“2時間ほど指示に従って行動するべしという”不思議な依頼を受ける。高額報酬に釣られて料亭や川べりを訪問するが、翌日自分にそっくりの国鉄総裁が殺され、彼の足取りが命令された行程と一致することに気が付いて…という巻き込まれ型スリラーで、悪ボス(三島雅夫)や部下(根上淳)らから、妻(中北千枝子)や息子を助けるべく奮闘します。音楽は新進気鋭だった頃の伊福部昭で、「ゴジラ」の防衛隊のテーマの基になったような緊迫した曲で盛り上げています。
当事建設されたばかりの“戸山ハイツ”や遊園地も映し出されている作品で、GHQの支配下にありなかなか経済が軌道に乗らなかった時期の不況社会と不穏な空気感覚も封入されていて、監督の鈴木英夫の「第三の男」を意識した光と影の演出は、“戦後の荒廃したウィーン”と東京を比較している様な気分にさせてくれますよ!

ねたばれ?
1、本作の舞台となる戸山ハイツは1949年に建設された戦後の団地の先駆け的な団地住宅で、美術監督の木村威夫は映画のために3階建てのアパートのセットを4棟ほど作ったそうです(映画で描かれた様に、先が見えない不況に喘いでいた世間と違って映画会社は好景気でした)
2、隣や上の階の音が聞こえることを愉しいと感じ、追い詰められた状況では、“ここは団地だ!みんなが助けてくれる!”って…まだまだ人情に厚かった当事の日本らしいなあ~(高度経済成長を経て“ギスギスして隣人に無関心”な社会が到来します)。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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