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日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声

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5.0

東映 岡田茂氏の初プロデユース作品

東映 岡田茂氏は、映画に憧れ東映(京都撮影所)に入社した。彼の初プロデユース作品であり、東映映画の初めてといえる自主製作映画ともいえる。 ストーリーは、他の方に詳しい。ここでは裏話を! (1)低予算との闘い。 舞台はビルマであるが、ロケ費用など捻出できない。岡田氏は、ロケハンを奈良春日山において、撮影”組”全員に「お寺」に宿泊し、費用捻出した。 主演は大物キャストは起用できないので、新人の沼田曜一さんを起用、また佐野浅夫氏や俳優座の信欣三さんを起用、人件費を節約した。 亜熱帯の広葉樹シーンでは、宮崎の青島を利用した。宮崎交通の創業者岩切章太郎氏に事情を説明し、安い旅館や無料の送迎バスを用意してもらった。 ビルマの激戦シーンは奈良で撮影した。時節柄、GHQの承認が必要であったが、大爆発シーンを撮影したあと、進駐軍がチェックに来た。そのときGHQの担当者は、岡田氏の許可書を見て、「OK 問題ない」とクレームを避けることができた。 (2)五島慶太氏を泣かせた。 作品は大成功であり、当時は東横映画といい、東急傘下であった東映、「五島慶太」氏に認められた。 五島氏は、この作品を見て泣きまくり、「息子の五島昇の弟に進という子がいたが、ブーゲンビィルで戦死してのお、・・・おれはあの映画見て泣いたよ、悲しいよ」と評価された。 岡田茂氏の東映映画第一歩作品であり、東映映画としても記念碑と言える作品である。 岡田茂氏の映画に対する情熱、愛情が初めて開花した作品である。

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