雪夫人絵図
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(7件)

悲しい23.8%絶望的23.8%切ない19.0%セクシー9.5%不思議9.5%

  • d_h********

    5.0

    ネタバレ小暮実智代ファンにはたまらん

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • tot********

    3.0

    理解しづらい雪という女の性(さが)・・・

    この作品で木暮実千代演じる雪の、放蕩な夫を嫌いながらも肉欲は受け付けるというところが合点いかなかったし、いざとなると別れられない情けないまでの弱さを感じて、観ていていい感じがしなかった。雪を慕う菊中(上原謙)も情けない男だし・・・。スッキリしない人間が多く出ていた。この作品では悪いヤツを演じた山村聡、いいたいことをいう女中(浦辺粂子)は役柄のいい悪い関係なくよかった。中途半端な役柄と感じた久我のラストのセリフは印象的。溝口らしく、モノクロ撮影・カメラは綺麗だったが、女の哀しさを描くについてはちょっと無理を感じた。

  • kxf********

    4.0

    もはや霊性すら帯びている。

    美の衣を取り去ってしまえば、だらしない畜生道にある男女の話である。 しかし、一体なんだろうか。この、圧倒的な魔力は。 木暮実千代のエロティシズムは言うに及ばず、本作では風景のショットがとんでもない出来になっている。 あの、ラストの朝霞が立つシークエンスはどうやって撮影されたのであろうか。 また、その前夜の旅館から展望する町の夜景、夜空の月は、どうやったのだろうか? 今までみた日本映画のロケショット(?)としては出色の仕上がりである。

  • Kurosawapapa

    3.0

    悲劇のヒロインと重なる溝口監督の姉の存在

    本作の主人公、雪夫人(木暮美千代)は、華族の娘。 養子、直之(柳永二郎)を迎えて結婚したのですが、直之は放蕩無頼の道楽者。 直之は雪夫人を愛しながらも、京都のキャバレーの女に溺れ、いたずらに財産を蕩尽しています。 雪夫人が、これほどまでに侮辱されながらも、夫に対し毅然とした態度をとれないのは、 普段は上品なように見えても、夫に抱かれると官能だけの女になってしまい、暴虐な肉欲の嵐に征服されてしまうから。 雪夫人はそんな悩みを、幼い頃より心の支えとしている小説家の菊中(上原謙)に相談。 心は菊中を、体は夫を求める雪夫人。 そして、菊中もまた雪夫人のことを愛しているのですが、雪夫人を奪い取るだけの強さは無く、彼女の性的な悩みに、全く応じようとしないのです。 夫の直之は放蕩三昧で、あまりに傲慢。 菊中(上原謙)は、雪夫人のことを愛し、雪夫人も自分を奪ってほしいという態度を見せているのに、指一本出そうとしないのは、まるで性的不能と思わせるほど、頼りない二枚目ぶり。 この辺のニヒルで弱々しい演技は、上原謙ならでは。 雪夫人と2人の男性との関係は、 魔物が住みついた肉体を通しての繋がりか、 一方では、今にも切れそうな赤い糸でしかありません。 本作では、これまで溝口監督が描いてきた女性の力強さは、影をひそめています。 どうしようもない男ばかりに翻弄され、自らの弱さゆえ、苦しまなければならない女性。 溝口監督は原作を通し、 そんな雪夫人に自分の姉、寿々を投影したのでは、という説があります == 溝口作品を紐解くキーワードその9 「溝口監督の姉 寿々」 == 溝口監督の姉、寿々は10歳で日本橋の芸者三河屋に奉公し、やがて半玉に出るとすぐ、客である華族、松平忠正の愛人となります。 松平家は元信州上田の藩主で子爵。 松平氏は財産家で、寿々を深く愛したのですが、自分では何ひとつ決断できない生活能力に乏しい人物だったそう。 17歳で家を与えられた寿々は、弟である溝口健二を含めた家族全員の生活を背負います。 溝口監督は20歳を過ぎても定職につかず、姉には相当心配をかけたとのこと。 敗戦後、華族制度が無くなったため、寿々は松平忠正と正式に結婚。 しかし、貴族制度の廃止と、それにともなう税金の取り立て、事業の失敗で没落、 そのうえ周囲の人々に、財産を騙し取られてしまいます。 溝口映画に登場する女性には、たびたび姉、寿々の人生が重なるところがあるのです。 ========== 本作の雪夫人も、最後には財産を奪われ、悲劇の一途をたどります。 溝口監督は、幸せな人生を送ることができなかった姉に対し、何の支えにもなれなかった無力な弟(溝口監督)としての哀しみを、描きたかったのかもしれません。 また、本作は愛憎と肉欲にまみれたロマンポルノのようでもありますが、 露骨な濡れ場は無く、むしろ間接的にその生々しさを映し出します。 男女の絡みを見てしまった女中の驚く姿や、夫に抜き取られた帯留めに付いている能面など、 耽美な世界として描くのは、やはり溝口流。 そして、負の人間関係を緩衝するような、 芦ノ湖(箱根)の外輪山を映し出した風景、湖面や野原を覆う霧など、幻想的な美しさがそこにあります。 ただ自分としては、 あまりに醜悪な夫、心では純情な男を慕いながら肉体は粗暴な夫を求める妻など、 やや異常な部分が突出した感があります。 やはり溝口映画には、苦難を乗り越えようとする崇高な女性像を期待したいところ。 スランプ作と言われた原因が、そんなところにあったのかもしれません。 (MIZOGUCHI:No9/20 )

  • ann********

    5.0

    ひどいなーと思いつつも

    神保町シアターで観てきました。 旦那さんに酷い目にあわされても別れることが出来ない。 なぜハッキリと言えないのか。自殺するくらいだったら。 共感出来ないと思いつつも、この作品にすごく惹かれた。 女性をここまで表現できる感性がすごい。 最後の霞のシーンはどうやって撮影したんでしょうね?

スタッフ・キャスト

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山村聡立岡
加藤春哉誠太郎
久我美子安部浜子
小森敏宇津保館板前
上原謙菊中方哉
石川冷宇津保館板前
田中春男ボーイ
柳永二郎信濃直之
水城四郎運転手

基本情報


タイトル
雪夫人絵図

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-