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座頭市の歌が聞える (1966)

監督
田中徳三
  • みたいムービー 2
  • みたログ 50

4.13 / 評価:16件

女のため金のため命を賭ける男の悲しさ

  • jig***** さん
  • 2011年12月31日 13時50分
  • 閲覧数 491
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

悪漢に追われて斬られる男。
追剥(おいはぎ)はいけませんよと悪漢らに
諭(さと)す市でしたが、
襲い掛かる悪漢らを斬った後に
斬られて絶命した男から財布を失敬。
おいおい、あんたも追剥じゃん!
ま、後々返すことになるのでこの件は帳消しですが、
いつも博打で儲けているはずの市が
いきなり文無しとはどれだけ金遣いが荒いのか。


悪漢らに斬られてしまった男の母親と息子に
後々出会うことになりますが、
彼らが住んでいる宿場はヤクザがいなかったはずが
いつのまにかヤクザがはびこり、
とんでもない暴利をむさぼる連中でして、
金を出さなきゃ女子供・老人だろうが容赦なしという
悪者でございました。
ちなみにヤクザのボス役が佐藤 慶さんで、
出てきただけで悪人とわかる雰囲気、よかったです。


市が出会った女郎の想い人である浪人が、
彼女の為に大金を手に入れないといけないことになり、
大金を手に入れるためには市を斬らねばならない。
このなんというか、恨みはないが惚れた女のために
斬らねばならない男の悲しさというかなんというか。
観ている側からすれば市に斬られるであろうことは想像でき、
彼の運命を考えるとなんともやるせないです。
それを思えば彼を利用しようとしたヤクザ憎しといったところか。


冒頭で斬られた男の息子が市の居合いに目を見張り、
彼に憧れたりもするのですが、
市は同じめくらの法師に人斬りはいかんと諭され悩む姿が
描かれています。一度はヤクザに蹴られ踏まれと我慢する
彼の姿はシリーズ中でも初めてではないでしょうか。


子供が斬り合いの真っ只中に飛び込んできたときには
「ガキはすっこんでろ!」と言って欲しかったところですが、
どうにも市は赤子の一件(『座頭市血笑旅』)以来、
子供に弱いらしく律儀に守る姿が見られます。
それとも自分が看取った男の息子だからだろうか。


今回の敵は太鼓の音で市を霍乱(かくらん)する戦法を
使ったりと斬新ではありましたが、登場するのがちと遅い。
仲間結構斬られてますやん。
奥の手は早いうちから出した方が懸命ですよという
ことを教えてくれているのかもしれません。

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