ここから本文です

丹下左膳 飛燕居合斬り (1966)

監督
五社英雄
  • みたいムービー 1
  • みたログ 16

3.67 / 評価:6件

「福の神」になった四代目左膳

  • 百兵映 さん
  • 2013年8月27日 10時31分
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

 中村錦之助の『丹下左膳』。Yahooレンタルで観られる6本の『丹下左膳』では第4代目になる。初代・大河内傅次郎の左膳から30年を経ている。それぞれ個性を発揮して進化?
しているので、4代目左膳にも特徴がある。これまでの3作とは筋書が異なる部分がある。

 2代目の阪東妻三郎左膳は長屋の「大明神」ともてはやされたが、錦之助左膳は盗っ人の間で「福の神」と拝まれる。
 萩乃 ―― 柳生家道場のお嫁さんだったのが、ここでは何と、左膳の許嫁に設定されている。
 お藤 ―― 矢場の女将だったのが、ここでは何と、盗っ人集団の番長に設定されている。
 ちょび安 ―― 柳生家のご落胤だったのが、ここでは単なるガキ。
 大岡越前 ―― 実在の著名人がフィクションの左膳に頭を下げる。
 徳川将軍 ―― 最高権力者が五重塔の左膳から見下ろされる。
  
 初代傅次郎左膳の、ほのぼの感、おとぼけ感、長屋の庶民感覚はすっかり消えて、錦之助左膳は、ひたすら強い、正義の味方に成長している。
 やたらチャンバラシーンが多い。その中で、百万両の壺はたびたび投げられ、蹴られ、隠され、奪われる。あの、屑屋の手から長屋のちょび安の手に移り、金魚鉢に使われるというゆったり感はなくなった。
 盗っ人に「福の神」と崇められ、最高権力者から迷惑もの扱いにされる強い左膳、したって来る女・子供にはスルリとかわして遠ざかるニヒリスト、左膳。
 親しまれる左膳の対極にある恐れられる左膳の完成。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ