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陸軍中野学校 (1966)

監督
増村保造
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  • みたログ 155

3.70 / 評価:46件

失うことに慣れてしまったら

  • kor******** さん
  • 2014年4月10日 1時06分
  • 閲覧数 975
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

数ヶ月前に「小野田寛郎」という名の男性が亡くなった。戦争終結から29年目にしてルパング島から帰還し、祖国のために健全な若者を育成したいという要望で「小野田自然塾」を高齢ながらも主宰し、祖国のために精力的過ぎるほど一生を尽くした人物であった。

市川雷蔵の当たり役として語り継がれる名シリーズであるが、スパイ養成所として軍が秘密裏に設立した陸軍中野学校は実在した学校である。小野田寛郎はその学校を退校した一人だ。(中野学校は軍歴を残さないため「卒業」ではなく「退校」を使用した)

情報活動や諜報活動のエキスパート養成のために設立された特殊な学校。家族との縁を切り(作中は多少大袈裟に脚色されていると思うが)恋人との別れを決め、祖国の栄光のために己の将来を犠牲にする若者達。特殊な環境だから生まれる感情や、人間関係の絆にスポットを当て、団体生活における人格形成や行動などを記した人体実験にも見えてしまう物語であるが、雷蔵の淡々としたナレーションに人生の源となる情熱を失ってしまった無気力さを感じてしまう。

私は家族も、恋人も、友人も捨て29年間という想像も尽かぬ巨大な時間を祖国に捧げられるだろうか?

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 不気味
  • 知的
  • 絶望的
  • かっこいい
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