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処刑の島

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4.0

慎太郎と島

こんな面白い映画が余り知られていないのは残念です。まず俳優。若い岩下志麻がきれいすぎる。香椎由宇っぽい目つきと髪型。そして三国連太郎の狂気。 次にストーリー。石原慎太郎が制作・脚本だけあって、男だらけ。そしてしつこく父との関係を描く。殺されたはずの男が復讐のために帰ってきたと思ったら、さらなる因縁があったという筋もおもしろい。最後までどきどきできます。 そして表現。昔、感化院(今でいえば少年院)を脱走した主人公が島に戻ると、現在も脱走した少年たちがいたり、再現シーンを視点によって変えたり、典型的だけどうまい。そこに仇がいるという島の「ででーん」と音がしそうな山。風になびく志麻の髪。 舞台はたぶん八丈島(作品のなかでは「本島」。でも「三宅島」「新島」は名指しされている)。見終わって考えてみると、確か「慎太郎知事」は三宅島でのバイクレースを企画したはずで、小笠原諸島への思いはこの映画からもうかがえるのでは。

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