レビュー一覧に戻る
処刑の島

bakeneko

5.0

ネタバレ鞭の代わりにするんじゃない!(byウツボ)

「ひかりごけ」などが有名な戦後派作家:武田泰淳の“流人島にて”を、石原慎太郎が脚色し、篠田正浩が監督した作品で、太平洋の孤島の感化院に流刑されていた過去を持つ青年:新田昌玄の感化院の教官:三国連太郎への復讐が、青年自身も知らなかった家族との因縁も含めて展開します。 本格的に八丈島でロケを行った作品として「青ヶ島の子供たち 女教師の記録」や「るにん」と並んで有名な作品で、シネマスコープカラーで捉えた島の厳しい自然の情景は圧倒的な離島感を現出しています。 成長した幼馴染の教官の娘を勝気に演じる:岩下志麻 かつての感化院の同僚でいじめっ子が成長した:佐藤慶と、そのちょっと足りない部下:小松方正 当時新任だった小学校の先生(今は校長):信欣三と、少年時代唯一優しくしてくれた奥さん:木村俊恵 暢気な船頭:殿山泰司 連絡船で一緒になったおせっかいな男:富田仲次郎 らが、恩讐ドラマを彩っていて、ラストの三国vs新田の対決に雪崩れ込んで行きます。 只、終盤で判ってくる三国のもう一つの正体があまりにも唐突&御都合主義で、突っ込みどころとなっていますし、(娘に好意を抱いていたからか)苛められた同僚よりも甘めの制裁になっていることが不完全燃焼感をもたらしていて、“終”の文字が出てきても“ええっ!これでいいの?”となる作品で、原作で確認してみたくなることも確かな映画ですが、終盤の島の草原での新田と岩下の場面での“1~2分間で数回も太陽光線の状況が変わる目まぐるしい天候変化”の本物の自然の妙をお見逃し無く! ねたばれ? 1、太平洋戦争前の日本が右傾化していた時期なのに、小学校にリンカーンの肖像画が! 2、山道でジープに走って追いつくなんて… 3、で、どうして脚が悪くなったの?(憲兵時代は元気だったじゃない!)

閲覧数517