横堀川

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横堀川
3.4

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(3件)


  • JUNJUN

    2.0

    感想

    良い映画だと思います。

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレああっ冷やし飴が飲みたい!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ytp********

    5.0

    吉本興業の祖、吉本せいの半生がモデル

     吉本興業の基礎を築いた吉本せいをモデルとしたとされるが、この物語のヒロインである多加が昆布商の老舗「浪速屋」の「いとはん」(お嬢さんを表す大阪弁)であったという設定は原作者山崎豊子の自伝的要素を盛り込んでいる。  「横堀川」はNHKの連続ドラマとして1966年4月から一年間放映されて、好評を博した。同じ年に公開された映画化されたのがこの作品である。なお、NHKドラマで多加を演じたのは、南田洋子であり、旦那役を演じたのは夫君の長門裕之であった。  本作品で多加を演じるのは倍賞千恵子、旦那役は当時は中村扇雀を名のっていた現在の四代目坂田藤十郎である。  多加は昆布商の老舗「浪速屋」のいとはんであったが、縁あって、呉服商「河島屋」の若旦那、吉三郎(中村扇雀)に嫁ぐ。しかし、吉三郎は性来の道楽者で、商売には顔をそむけ続ける。多加はそんな吉三郎の道楽好きを批難するどころか、夫の代わりに商才を傾けていく。そんな多加の努力も虚しく、「河島屋」は吉三郎の先物買いの株取引で大穴をあけて看板を下ろす。多加は一計を案じ、吉三郎の道楽好きを逆手にとり、寄席を稼業とし、小屋を開く。それが大当たりをとり、小屋を一軒、一軒と増やしていくのである。  倍賞千恵子は芯の強い女を演じることでは言わば定評があり、本作品でも泣き言一つ洩らさない強い女を、巧みに大阪弁を使って演じてみせている。ただ、本作品では夫婦愛とうものが、あまり伝わってこない憾みが残る。夫は夫、妻は妻という分業でもしているかの様な雰囲気になっている。したがって、吉三郎が急死する場面など、妻の哀しみが心底哀しんでいるように見えない。元々が、独りで生きる女ではないかと思わせてしまう。 しかし、この作品に登場する役者たちにはほとんど唸らせる名演である。中村扇雀の繊弱な人格表現と吉三郎の道楽に付き合った負い目を感じて、多加の商売を手助けする、元噺家の「がま口」を演じる小沢昭一は本作のヒーローとも言える渾身の演技である。田村高廣の芸事に理解のある政治家ぶり、山口崇の珍しい商人ぶりが見られるし、浪速ものでは馴染みの柴田美保子の顔も懐かしい。  松竹新喜劇の酒井光子、小島秀哉、高田二郎といった名優たちの大阪弁の演技はいかにも存在感が大きい。そして、何と言っても、浪速千栄子が演じる「金貸し」婆さんは、浪速女の気概と人情を象徴する名演だと感じる。また、落語の笑福亭松鶴がまだ若さを感じるほど元気な姿で、そして当時、桂小米を名のっていた桂枝雀がまだ髪の毛を充分残した状態で出演して落語を演じているのは資料的にも面白い。  音楽を担当した林光は現在でもこんにゃく座を主宰して、日本語を活かす創作オペラ活動に今も健在だが、本作品では素朴で懐かしげな音楽を聴かせている。

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