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あこがれ (1966)

監督
恩地日出夫
  • みたいムービー 2
  • みたログ 8

4.50 / 評価:4件

今やこういう映画にこそあこがれる。

  • osugitosi さん
  • 2014年6月15日 17時57分
  • 閲覧数 368
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

先月、東京へ行く用事があったので、
何か映画見てやろうと思い、選んだのがこれ。
地方では見れない、DVD化もされてないという超私的条件?
もクリアしてたので、神保町まで出向きました。

内藤洋子主演のアイドル映画と言ってしまえばそれまでですが、
今見ると、1966年当時の社会情勢?も背景に取り入れられ、
結構重みも感じられ、かといって暗くもなく。脳天気でもない。
今見るとちょうどいい(今の私の感覚)按配の秀作に思えました。

タイトルバックで、女の子が施設にあづけられる様子。
この子がなかなか施設に慣れない様子が描かれます。
見てて辛くなる描写ではありますが、バックに流れる
さわやか?な音楽のおかげで、さらっと見ることができる。
計算された演出か・・
紫陽花の花など効果的に見せ、季節感も出してます。

で、音楽が終了し、10数年後、ここから本当の始まり。
この女の子が成長したのを内藤洋子が演じており、
施設にいた頃を(最初は判らなかったが)林寛子が演じてました。
その施設の先生を新珠美千代、女の子の父親を小沢昭一。
同じ施設にいた男の子の成長したのを田村亮(ロンブーじゃないよ)。
その男の子を養子にした夫婦を加東大介と賀原夏子。
やたら見合いを持ちかける沢村貞子(加東大介と本当の兄妹)。
田村亮(ロンブーじゃないよ)の生みの親役の乙羽信子。
さらに「ウルトラQ]と同時期に撮影であろう西条康彦。
「ウルトラセブン」以前の菱見百合子(菱見地谷子名義)まで、
私が子供のときからテレビなどでも慣れ親しんできた顔ぶれが
当たり前のように登場して(当時の映画だから当然なのだが)
作品を引き締めてくれて、嬉しかった。
ほとんどの人は引退か、お亡くなりになってますが、
田村亮だけは今も雰囲気変わらずですね~
(ロンブーじゃないよ←しつこい)

そして昭和41年というあの頃の空気を吸った者であれば、
よみがえるあの頃の雰囲気。
ラーメン屋という言葉はなく、シナそば屋と言っており、
(佐野実の店舗名ではない)差別的な意味もあったのかな。
各地へ出稼ぎに行くハンバ作業員。セトモノ屋。こ○き。
そんな言葉、職業が日常的だった頃。
新しいところでは新幹線こだま号、
「新幹線に乗って行け」というセリフがでるように当時開通。
そして、お茶といったら日本茶でなく紅茶が何度も登場。
しかもティーパック式のやつが・・・
このころから日本にも登場してたのか。
我が家では(地方でも)ティーパックなんぞまだ先のこと。

一番懐かしかったのは、チケット制の食堂。
デパートや駅の屋上によくあった洋食から麺類、喫茶デザート
なんでもあって子供が喜ぶヤツ。
チケットは前売りで厚紙切符。販売機はまだない。
ウエイトレスがメイドに近いユニフォーム。
ここで内藤洋子が働いてるシーンがあって、
今見ると完全にコスプレ萌えの世界。
当時はそんな言葉はなかったが、
当時からアイドルにはいろいろな格好をさせる
という時代を超えた認識があったのです。

と、なにやら懐古趣味的に浸ったレビューとなりましたが、
内藤洋子さんの魅力は、若い人が見ても納得いくと思いますし、
純愛や親子の愛、生き方とは、幸せとは、
時代が変わっても考えさせられる問題を盛り込んだ作品となっております。
ぜひソフト化して多くの人に見てもらいたいです。

ちなみに私が見たのは色あせたフィルムで、
冒頭の雨のシーンでは、フィルムにも雨が降っており、
ところどころブツ切れ状態でした。
完全な形でもう一度見たいという願望もありますので、
業者さんよろしくお願いします(VHS化は過去にされてたかも)

しかし、逆にボロボロのフィルムで劇場で見たからこそ
ないものねだりじゃないけど、作品が愛おしく感じられ、
さらに当時の雰囲気も味わえ、価値があったのではないか?
デジタル化できれいに完全のもので見てしまうと
そりゃ内藤さんの魅力など映像面ではいいだろうけど
それこそアイドル映画の側面が強くなって
作品の価値が下がる危険性もあるかな?

などと考えながら、久しぶりの神保町を歩きながら
なつかしの矢口書店(映画の雑誌、パンフなど専門古書店)
寄らせていただきました。ここは変わってなかった。

詳細評価

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