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赤い天使 (1966)

監督
増村保造
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3.92 / 評価:65件

最近起きたALS安楽死事件を想起した

  • kyo***** さん
  • 2020年8月29日 22時00分
  • 閲覧数 67
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

傷は既に癒えているが、軍上層部の方針により帰国することができず、また仮に帰国できても家に戻ることは許されず、一般人の目には触れない秘密の病院に幽閉される運命の生ける屍化した若い軍人。その彼は運よくひと時の快楽を味わうことができたが、今後はこの僥倖に恵まれないことを知り、絶望して自死する場面がある。

先日亡くなったALSの女性の患者さんは、優秀で活発な方だったようで、若い頃は海外を一人旅し、親元を離れて東京で自立した職業生活を送り、発症前はサーフィンにはまっていた。発症後、充実していた生活が一変、日常的な呼吸苦と闘いながら、動かせるのは「瞼と眼球」のみという過酷な寝たきりの生活となってしまうが、そんな生活になっても、自分で宿を予約して友達とハワイ旅行し、ヘルパーさんと花火大会にも行く等、快活に振る舞っていた。

そんなある日、サーフィンの映像を見かけた彼女は号泣してしまう。その理由はあんなに好きだったサーフィンがもう二度とできないと思ったからだという。表面的には快活に振る舞っていたが、彼女のブログには病苦とそれが他人には理解されない孤独に苛まれる「闘病生活の生き地獄」がつづられていた。

今後、今時点より良い状態にいくことはないという絶望感。人間には(明日も生きようと思えるような)希望が心になくてはならないのだと、この事件と映画を通して痛感した。

詳細評価

物語
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演出
映像
音楽

イメージワード

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