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なつかしい風来坊

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4.0

寅さん以前の山田作品も実は素晴らしい

山田洋次監督の初期の名作です。昭和41年、1966年の映画です。 私は確か20年ほど前にテレビで見たのが最初だったと思います。 大好きな作品なのでDVD化されてからすぐに購入しました。 1966年といえば、ビートルズが来日するなど、時代の空気としては 高度成長期ど真ん中といった感じだったと思います。 そのような時代背景の中、家族のあり方や、本当に意味での人間の優しさ などを丁寧に楽しく、そしてどこか切なく描いてくれています。 ハナさんはこの後の山田作品にも多数出演しています。 運がよけりゃ、馬鹿シリーズ、遥かなる山の呼び声・・・ どれも思い出すと名作揃いといっていいと思います。 山田作品の特徴のひとつとして、見終わった時の「あと味の良さ」 があります。 映画が終ると、「あ~、きっとこの人は明日もがんばれるだろうな」とか、 「おれも映画を見てまだこんな風に優しい気持ちになれるんだな」とか、 そういう気持ちにさせてくれるのです。 インタビューで山田監督は、ラストシーンが甘いか・・・ とおっしゃっています。私はこの終わり方は あり だと思います。 現実にはまあ、ありえないけど、いいのです。きっと早乙女氏(役名) の今後は楽しいものになるだろうな、と思えるのですから。 特別な事件など何も起きないのにこんなに面白い話を作れるのは 脱帽です。 テレビ放映の機会は少ないと思うので、DVDでご覧になって下さい。 購入すれば、疲れた時など何度も見たくなること請け合いです。

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