あらすじ・解説
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作品レビュー(60件)
- stanleyk2001
4.0点
『友だちのうちはどこ?』(خانه دوست کجاست ؟、Where Is the Friend's Home?)1987 1987年はイラン・イラク戦争中。「お兄さんは軍隊に行ってる」という台詞もある。 主人公アハマッドは小学校低学年。隣に座ってるモハマッド・レダ・ネマツァデがノートを忘れて先生に厳しく叱られる。「明日ノートを忘れたら退学だ」帰宅したアハマッドは自分の通学カバンの中にモハマッドのノートが入っていることに気がつく。間違って持って帰ってしまったのだ。今日中にモハマッドに返さないと明日退学になってしまう。アハマッドはノートを返そうとするが母親は宿題やらないうちは出かけたらダメと外出を許してくれない。母の目を盗んでモハマッドが住む隣村に出かけるが、、、 1979年のイスラーム革命で成立したイラン・イスラーム共和国の児童青少年知育協会が製作した映画。映画会社が作った民間映画ではなく官製教育映画なのだがプロパガンダ色は全くない。 大人は子供の言うことを聞き入れず頭ごなしに怒ったり命令したり。主人公が何か尋ねても、まあ一回でまともな答えは返ってこない。 「ネマツァデの家は何処?」 「ここらはみんなネマツァデだ。その子の家はヤギを飼ってる?」 「ミルク持ってきたから飼ってると思う」 「じゃあ枯れ木のある家だ」 どの家にも枯れ木がある。 大人は同じことばかり繰り返す(小津安二郎の影響?)子供を厳しく叱る。映画には描かれないが体罰も認められている。 権威主義社会の田舎の村の沈滞した様子にだんだん腹が立ってくるほどだ。だがそれは観客が監督に操られている証拠。 ラストのワンカットで思わず「やられた!」と笑みがこぼれてしまう。 無理解な大人に翻弄されて悪戦苦闘する主人公のとった最後の手段にジーンとしてしまう。あーかわいい、かわいい。抱きしめたくなる。
- takamath
5.0点
この監督の「クローズアップ」という作品をユーロスペースで観てハマってしまい、パルムドール獲った有名な「桜桃の味」と併せて新百合ヶ丘まで観に行ってしまった。 いや〜スクリーンで観れてラッキー♪ ストーリーはさておき、絵画的な画面の構成力がスゴい。 フェルメールの絵のような陰影が強烈な印象を残す。 子役とか素人のはずで、演技に目がいかない分、映像とか演出に注目してしまう。 当時のイランは政治的な検閲が厳しく、子ども向けの教育映画という体になっているらしいが、その限られた枠の中で作品を仕上げる映画作家としての才能には脱帽する。 20211226 川崎市アートセンター
- エル・オレンス
4.0点
ネタバレこれがイランなの・・か?
このレビューにはネタバレが含まれています。 - hiy********
4.0点
大人に対する痛烈な皮肉を感じてしまった。 先生にしても長老にしても、大事なのは自分の権威。商売人は自分の利益だけ、親は忙しさのあまり子どもを使うことしか考えていない。そんな中、主人公の少年は困った友だちを助ける、という人として当たり前の行動を主張する。 困った大人たちの中でも、夜に出会ったおじいさんが一番正しかったなあ。あの白い花が感動的。 それにしても、主人公の健脚にはびっくり!である。そして宿題を誰がやったのかバレなくてよかった。というより、先生にとっては、やってありさえすればよかったのだ。
- myn********
3.0点
比べたら、日本って子供王国やなぁ。 この国のように学校の先生や親にビビってるぐらいがいいのかもしれない。 子供たちがビビってるのが、いわゆる「ひまわり学園」的なあざとい演技やなくて、自然な感じに驚いた。 これは監督があの手この手で、自然な表情を導きだしてるらしい。 西川美和監督のエッセイに書いてあった。
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