湖の琴
130分
湖の琴
作品レビュー(2件)
- kih********
4.0点
水上勉原作、田坂具隆監督、佐久間良子主演、という共通項で、本作と『五番町夕霧楼』の二本をレンタルした。どちらも文芸調のもので、監督の画面構成がしっかりしているので安心して観ることができる。 この二本だけで原作・監督・主演を理解(味わい)が出来たような気分になるのは無鉄砲に過ぎるとは思うが、この二作だけに限っていうと、結論 → いい作品だが、好きにはなれない。「死」を美しく描くからだ。「死」によって愛を完結させるからだ。この一点において、好きではない。 本作もまた『五番町…』と共通して、寒村の幼馴染みの純愛物語。それはいい。特に『湖…』の画面、桑畑での人々の姿はいい。そこに愛が芽生えるのがいい。男を残して女が街に出る。浮いた社会の中でも自分を失わない娘さんの健気さがいい。なのに、必ず邪魔が入る。それも物語の定番として、起承転結の転の部分で大いに葛藤が展開される。それでいい。 結末がいけない。どうしてこのように死なせてしまう? 死が物語の結の定番か。死の結末が悲恋の美であるのか。確かに、涙の物語が受けた時代だったろう。この作品の英題が『Koto-The Lake of Tears』だという。タイトルにまでtearsが出て来る見え見えのお涙頂戴悲恋物語。もうそろそろ……、 (まったくの余談ながら:スペイン映画『ボルベール 帰郷』では、女たちが強い。長唄師匠桐屋紋左衛門など、娘の手によって簡単に刺し殺してしまうだろう。)
- bakeneko
5.0点
ネタバレ三味線の糸の創り方
このレビューにはネタバレが含まれています。
スタッフ・キャスト
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基本情報
タイトル
湖の琴
上映時間
製作国
日本
製作年度
公開日
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ジャンル