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網走番外地 大雪原の対決 (1966)

監督
石井輝男
  • みたいムービー 2
  • みたログ 37

3.60 / 評価:10件

和製西部劇の王

60年代邦画の黄金期に置いて、
仁侠映画はただの活劇映画だった。
実録物とは全く違う。

まあ、
日本人はシリーズ物で正義の味方が
悪党を懲らしめる話が大好きなのであるからしかたない。
網走番外地もその例には漏れない。
だが、幾らなんでも毎回おんなじでは飽きられる。


ってなワケでどんどん過激になっていき
銃は撃つ、ダイナマイトを爆発させる、
油田掘る、ニセ鬼虎も出てくる。


もう日本じゃない・・・。


そして最終的に‘どうせ行くさきゃ~せいぶげきい~”で、
とうとう西部劇にもその魔の手が!



いや、
実は60年に入ってからすぐに
たくさんの和製西部劇って作られていたんです。
『大草原の渡り鳥』なんて割りと有名なのもありますし、
おびただしい数の日活西部劇の数々。

赤い何チャラだの、何とか無宿だの、
宍戸錠が歌ってるだけのどっちつかずのぬるいもの。

で、マカロニ・ウエスタンの人気が出たから
今度はマカロニっぽくやろうと思った。
だからしてほとんどマカロニ・ウエスタンと化している今作。


前作の『荒野の対決』はあまり西部劇っぽくなかったのに対し、
今回は完全に西部劇となっています。


前半はいつも通りの刑務所暮らしの描写。
これがイツになく汚らしい。
ご飯を強引に口に突っ込んでみたり、
執拗に殴りつけたり、
マカロニっぽいねえ。

町に着いたら、
これまた怖くなるくらいのひなびた町並み。
あまりにも寂しい・・・。

大悪党白熊が警察をやり過ごすために
顔を焼き鏝で焼くところなんか本家でもなかなかお目にかかれない。


で、ストーリーは全部忘れたがとにかく色々あって決闘!

この決闘があまりにも良くできているので驚いた。

例えるなら

『皆殺しの用心棒』の雰囲気に
『殺しが静かにやってくる』の寒さを加えて
『荒野の用心棒』の決闘を入れるような。わかんねえか?
まあとにかくそんな感じ。


『スキヤキ・ウエスタン』なんかよりもよっぽどマカロニである。



もうマカロニ・ポイントが多すぎて
なんていったらいいのか分からないが、
番外地の中では今作が一番面白い。


割とメジャーな作品なのでビデオ屋で簡単に借りれるはず。
とにかく一級のマカロニ・ウエスタンであることは間違いない。
そういう映画が日本で作られていたと言うのは誇りに思ってもいい。

見かけたら是非見てください!

一見の価値あり!!


(もちろん西部劇好きに限ります)

詳細評価

物語
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