土曜は貴方に

THREE LITTLE WORDS

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土曜は貴方に
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(2件)

かわいい20.0%ゴージャス20.0%笑える20.0%コミカル20.0%楽しい20.0%

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    4.0

    男同士の配慮

    1950年。リチャード・ソープ監督。1920年代に実在した作詞作曲コンビをフレッド・アステアとレッド・スケルトンが演じた伝記映画。結婚も視野に入れた女性パートナーとのダンスコンビをけがと趣味のマジックのために解消した男が、作曲家の男の歌を聴いて歌詞をつけたら大ヒット。パートナーを組むことになって、、、という話。結婚へと結実する男と女のパートナーとは別に、男と男がいかにしてパートナーになるかという話。その秘訣は相手への配慮にあるらしい。 スケルトンはアステアが書く脚本が失敗するのを防ぐためにパトロンに出資をやめさせるし、アステアはスケルトンの恋人の不品行がばれないように彼を趣味の野球へと連れ出す。相手に直接言うのではなく、未然に影で行う配慮。それはそれぞれの妻たちにまで感染して、けんかした二人の男を仲直りさせようと影で配慮します。 最後にはお互いの合わない部分を認め合ってパートナーとしてやっていこうと、お誕生日ケーキのような丸いケーキに火をつけるのですが、結婚の話から始まっているこの映画のなかでは、まるで二人の男のウェディングケーキにみえます。そういえば、ダンスの夢を忘れられないアステアが稽古をして古傷が痛んでうずくまるとスケルトンがやってくる前半の場面は、女座りのアステアと直立したスケルトンだった。異性のパートナーと同性のパートナーをともに持つことを「結婚」の隠喩で描いた映画、ということになるのでは。ダンスシーンが少ないのが残念。

  • gar********

    4.0

    強力キャストで魅せる音楽伝記映画

    1920年代に、ブロードウェイで一世を風靡した作詞作曲家コンビ・バート・カルマー(フレッド・アステア)とハリー・ルビー(レッド・スケルトン)の半生を描く音楽伝記映画。二人の作品は、マリリン・モンローが『七年目の浮気』で披露した「ププッピドゥ」で知られる歌『I Wanna Be Loved by You』で日本でもおなじみです。 1933年に『ダンシング・レディ』で映画レビューするまで、アステアはブロードウェイで活躍してきました。そんな中で、多くの舞台人と交流をしていましたが、この映画の主人公たち、カルマーとルビーもその一人だったそうです。これは、そんな友人たちを讃えるために、アステアが一肌脱いだ作品でもあります。 映画としては、これまでMGMをはじめ多くの映画会社が作ってきた芸術家のサクセスストーリーで、わりとオチが読める作品です。ただ、そういう作品は、まかり間違えると中身の薄い凡作になる危険性があります。しかし、この作品は、ただの音楽伝記映画にはないおもしろさがあります。そのおもしろさの源は、何といってもハリー・ルビーを演じたレッド・スケルトンです。ブルドックのごときちょっとツブれ気味の愛嬌ある顔立ちと巧みなアドリブで1950年の制作当時そのキャリアの絶頂にあった名コメディアンです。彼が笑いの分野を引き受けていることで、ややもすると取り澄ましていて面白みに欠ける所もあるアステアを上手く補っています。 そんな彼のおもしろさが良く出ていたのが、カルマーとルビーが初めて出会うシーン。ダンサーでありながら、手品が大好きなアステア演じるカルマー(何と山羊ひげ姿!)が舞台で手品を演じるシーン。トレードマークのトップハットから、うさぎを出したりするベタな手品です。スケルトン演じるルビーは、急きょそのアシスタントをすることになりましたが、手品で使う動物を逃がし、舞台裏は大騒動になります。このシーンに、スケルトンの「人は良さそうだが、どこか抜けている」というキャラクターが生き生きと現れていて、とても楽しかったです。 そして、この映画を見ごたえあるものにしているのはカルマーの妻ジェスを演じた、ヴェラ・エレン。ジーン・ケリーの『踊る大紐育』でも見事なダンスを見せてくれた人です。小柄で、可愛らしい外見をしている人ですが、そのエネルギッシュな踊りっぷりは素晴らしいです。特にそれを感じたのは、『Mr.and Mrs.Hoofer at Home』のシーン。新婚カップルの姿をダンスで表現したアグレッシブなダンスシーンですですが、ヴェラ・エレンのパワフルなダンスに圧倒されます。アステアの相手役の中で、彼の力量に匹敵する女性パートナーは、10本の作品で共演したジンジャー・ロジャースと「美しきダイナマイト」シド・チャリシーがいますが、ヴェラ・エレンもアステアが踊った女性パートナーの中でアステアと互角に渡り合える人の一人だと思います。 なお、この映画についてアステアは、「私の一番のお気に入りの一つ。もう一度やれと言われたら喜んでやる」と語っています。そうした充実した仕事だったことも、この映画の楽しさの秘密だと思います。 一世を風靡した名コンビの物語を、強力キャストで魅せる音楽伝記映画の力作。伸び伸びと演じるアステアとレッド・スケルトンが印象的な一本です。 <練習の鬼ヴェラ・エレン> フレッド・アステアは、完全主義者の異名を持ち、どんな時でもリハーサルを欠かさないプロフェッショナルで知られた人です。この『土曜は貴方に』でもそれを発揮しました。しかし、この作品にはその彼さえも驚く「練習の鬼」がいました。それがヴェラ・エレンでした。 あるダンスナンバーで20回の練習の末、「もう終わりにしよう」とアステアが言うと、彼女は「まだ納得いかない」と言い、その後もう20回追加。40回終わってやっと納得したそうです。自分以上の練習の鬼ぶりにさしものアステアも敬服。「一緒に仕事できて良かった」と最大級の賛辞を残してます。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

ゴールデン・グローブ第8回

男優賞(コメディ/ミュージカル)

基本情報


タイトル
土曜は貴方に

原題
THREE LITTLE WORDS

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日
-

ジャンル