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ミステリー、アラスカ

ミステリー、アラスカ

MYSTERY, ALASKA

119

mit********

3.0

ネタバレ子供と一緒には見にくい。

 アラスカにある小さな町、ミステリー。町の娯楽は登場人物の一人が言うには「夜の楽しみとアイスホッケーぐらいしか」なく、ゆえにアイスホッケーチームは町の住民全ての注目を集める存在であり、メンバーは憧れの存在である。町の人間は誰もがスケートを滑る事が出来、ホッケーを出来ない(出来ても、町のチームの試合に出たことが無い)人間は軽視される。町のチームにNHL(ナショナルホッケーリーグ、北米のプロアイスホッケーリーグ)のチームNew York Rangers(ニューヨークレンジャーズ、ニューヨークを本拠地とするNHLでも有数の歴史を持つビッグクラブ)が挑むきっかけとなった記事を書いたチャールスは「スケートも滑れないくせに」と馬鹿にされるし、町の判事を務める男は町の外の大学に進学し、そこでアイスホッケーをしていた為に「町のホッケーに出たこともないくせに」と町のチームの選手である息子から言われてしまう。  こういったところに加えて、子供たちがホッケーをしているところがよく描かれている為に、「娯楽が無いアラスカの小さな町」にとってホッケーがどれほど大きい存在であるかを上手く表現できているように思える。  チャールスの記事をきっかけにレンジャーズがやってくることになり、準備や練習をする中での出来事が書かれた後、とうとうレンジャーズがやってきて試合をする場面になる。ホッケーの試合の場面は非常に上手く描かれており、選手達の防具も時代を反映させたものが使われているし、ゴーリー(アイスホッケーではゴールキーパーのことをゴーリーと呼ぶことが多い)のスタイルもクラシックなスタイルを再現していてなかなか気合が入っている事が見て取れる。ホッケーシーンの描写としてはオリンピックでのアメリカ代表の奇跡を描いた「ミラクル」のリアルさには及ばないものの、それに準ずる位のクオリティはあるのではないかと思う。  終わり方もありがちだが、好感が持てる終わり方だったが、個人的に少し残念だったのは町の人間のドラマを欲張って入れすぎてやや煩雑な感じを受けてしまったこと。主人公である保安官のビービィの家族(主に妻)とのドラマや、女たらしのスカンク、判事とその息子、町長とその妻、ルーキーのウィークスとその恋人と、人間ドラマを欲張って入れすぎた為に、小さな町の平和な様子は上手く描くことができたけれども、そのせいでホッケーの練習シーンがやたらと短かったり、上記のように煩雑な感じを受けてしまった。  アメフトを題材にした映画だが「リプレイスメント」では主人公とヒロインのドラマ以外は深く描写せずに進めていたのですっきりと観終えることが出来たのだが、こういう展開が好きな人もいると思うのでそういう人が観ればもうちょっと評価は上がるんでしょうけど、自分の評価は3点。  スポーツ人情ものが好きな人にはオススメです。しかし、ちょっとですが性描写(裸など)があるので子供を交えて家族みんなで見るのはオススメできません(笑)。家族で見る方には同じアイスホッケー映画でもディズニーが作った「飛べないアヒル」を薦めます。

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