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さよならS

さよならS

LE PETIT VOLEUR

63

sgy********

4.0

1カット目の意味。

本作を最初に観たときにファーストカットの印象が強かった。 それは、およそ変なカットというか構図的に失敗しているカットだったから。 内容は怒れる少年のよくある話。 世界に、自分に、全てに絶望している少年は衝動的にアンダーグラウンドへ。。。 さして、目新しいところもなく淡々と進行していき終了する本作。 本来なら、数年経てば忘れてしまうんでしょうが、なぜか忘れられずにDVDまで購入し、何回も観てしまいました。 それでもやはり面白くも何ともない本作。 一体何なんだろう?と思い数年経つこと。。。 ある日、ふと気が付いたんです。 ワンカット目の意味を。 少年の心情とシンクロしてたんですね。 窮屈なワンカット目(初見ではヒキじりがなかったのかなと思いましたが) 少年の逼迫した心情、不満を表現していたことに気づきました。 そこからは全てのカットが心情に依っているものと気づき 映画の評価がかわりました。 彼女との口論のシーン、自暴自棄になり壁を殴るシーンなど。。。 本当にこういうことがあるから映画はやめられない。 映画をさらに好きにさせてくれた1本です。

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