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ひかりのまち (1999)

WONDERLAND

監督
マイケル・ウィンターボトム
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4.42 / 評価:85件

窓の奥にいるのは私たち

  • 一人旅 さん
  • 2019年8月4日 14時08分
  • 閲覧数 81
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

マイケル・ウィンターボトム監督作。

ロンドンを舞台に、三姉妹とその周囲の人々の日常を見つめたヒューマンドラマ。

『ウェルカム・トゥ・サラエボ』(97)、『イン・ディス・ワールド』(02)のイギリスの俊英:マイケル・ウィンターボトム監督による群像ドラマで、ロンドンを舞台に、美容師のシングルマザーの長女:デビー、恋人募集中のウェイトレスの次女:ナディア、元教師で妊娠中の三女:モリーの三姉妹を中心として、彼女達の両親、デビーの別れた夫と小学生の一人息子、ナディアが伝言ダイヤルで出逢ったカメラマンの青年、モリーに内緒で仕事を辞めてしまった夫―と三姉妹と彼女らを取り巻く人々の日常を、手持ちカメラによるドキュメンタリー的映像で映し出しています。

恋の悩み、仕事の悩み、家族の問題、ご近所トラブル、出産への不安―とさまざまに事情を抱えた人々の姿を群像的に描写した人間ドラマで、ウィンターボトムらしいリアリズムに徹した作劇により現代人の根源的な孤独を浮かび上がらせていきながらも、やがて希望という光が優しく差し込んでいく着地に、不器用で時に愚かな人間に対するウィンターボトム監督の温かな眼差しを見出すことができます。三姉妹とその周囲の人々にスポットライトを限定して照らしていながらも、大都会の家屋やアパートの窓一つひとつから漏れ出る淡い光を俯瞰して眺めた夜の風景に、“人間の無数の営み”を確かに感じさせる作りとなっていて、本作が私たち観客一人ひとりの人生に結びついた普遍的な人間ドラマであることを思い知らされます。

そして、『ZOO』(85)や『コックと泥棒、その妻と愛人』(89)を始めピーター・グリーナウェイ監督の作品を数多く手掛け、ジェーン・カンピオンの名編『ピアノ・レッスン』(93)で知名度を上げたイギリスの名作曲家:マイケル・ナイマンによる抒情的なオリジナルスコアが物語に溶け込んでいます。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • ロマンチック
  • 切ない
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