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月

113

mii********

5.0

女優☆黒木瞳40歳の余裕

「そばに、いさせてよ・・・・・」 「わたしねっ、できる事何だってやってあげるから・・・・・」 「そばに、いさせて、はなれない・・・・・」 己の不甲斐なさで職人を追われた借金まみれのどうしようもねぇ男。 そんなダメ男にストリップ一途に生きてきた女がみせる、 ?惚れた男についてゆく?人情劇に・・・・・こいつはまいった。 浅草ストリップ「ロマン座のトップスター」立花遥には、円熟期の黒木瞳。 劇中、本当の踊り子さんたちが絶賛したほどの華麗なるステージを熱演して見せてくれます。いやはやファンならずともドキドキときめきます。 そんな遥には幼きころに別れたままの一人娘の夏海がいるのです。 田舎で祖母に育てられた夏海は祖母の死とともに東京の遥を訪ねます。 母の職業を恥じて生きる祖母のもとで暮らしてきた夏海。 それでも母である、あの人に逢いたい・・・あの人のもとへ。 東京で目の当たりにしたのは自分の知らない母の世界。 そこには、もはや母子ではなく、二人の女と女であった。 我が子の成長過程を見て来なかった女(母)が、ひとりの女(娘)との再会に戸惑いをみせるところが可笑しくもあり、ちょっと考えちゃったりもしますね。 その夏海には、今村理恵。 大女優の黒木瞳を向うにまわして見事な演技と脱ぎっぷりでした。 「わたしは散々男の面倒みてきたけど、面倒をみてもらったことはないの」 と、健気にも最後は男のもとへ去る遥。 シナリオに惚れ込んだと言う女優黒木瞳が、円熟の技で余裕のステージを飾り踊る。 華麗さはもとより足の指先まで震えるほどに惹きつけられる綺麗さである。 煌びやかなストリップ界と同軸で進む遥とダメ男の恋物語。 ダメ男に抜擢されたのは、歌舞伎役者の中村梅雀(二代目)。 流石に芝居は上手い。でも「こんな野郎に、なんで・・・・・」と鑑賞者が嘆く、いや私が嘆いたことで既にこの役は当たり役ということなんですね。それにしても、く、くやしい・・・・・。 世の中の女性諸君、?ほっておけないだらしなさ?てものを男に感じるんですか? それはやはり女性の優しい本能(母性愛)なのでしょうね・・・・・。 本当に男と女は難しいよな・・・・・ 惚れた男には、とことんどこまでもついてゆく。 気丈なる女の一途な気持ち。 母であるが、一人の女。何もかも捨て惚れた男に走ります。 それを頷いて見送る娘も、一人の女。 「お母さん、そこまで決めた心なら、どうか幸せに。」 身震いするほどにマッチした浜崎あゆみの主題歌をバックに、 ぎこちなくステージで舞うのは、 ・・・・・・・・・・二代目、立花夏海であった。

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