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NAGISA なぎさ (2000)

監督
小沼勝
  • みたいムービー 14
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3.86 / 評価:7件

二つの渚の物語

  • まんだよつお さん
  • 2016年6月12日 10時46分
  • 閲覧数 486
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

江ノ島を望む湘南鵠沼海岸。海の家が乱立し、スピーカーからは大音響で歌謡曲が流れ、若者や親子連れの海水浴客で芋の子を洗うような雑踏。かたや、三方を岩山に囲まれた、地元住民も近づかないような、静かで秘密めいた小さな湾の海岸。――この映画は、1964年頃の湘南。江ノ島にある家と、この二つの渚をつなぐ三角形の中で、12歳の少女、なぎさが体験するひと夏の物語です。

同級生との平凡なつきあいや、毎日変わらない母親との生活に飽き始める少女。お金持ちの美少女への嫉妬と憧れ。避暑に来た少年との出会い(初恋とすら呼べないような!)と初めてのキス。年上の不良娘が誘う大人たちの夏の夜。大人の世界に興味をあるけれど、目下の夢は自分一人で独占使用できるポータブル・レコードプレイヤーの購入……。絵に描いたように過ぎていくなぎさの夏休みは、それをもう二度と体験できないぼくにとっては涙がでるくらい懐かしく、ノスタルジーにあふれるものです。

新たな出会いで始まったなぎさの12歳の夏は、さまざまな別れとともに終わりを告げようとしています。明日からは、また同じような同級生との平凡なつきあいや、母親との変わらぬ生活が始まるのでしょう。「遠く」へ行ってしまった少年との思い出も、いつか忘れてしまうのでしょうか……。

でも、しかし……、寄せては返し、返しては寄せる波に漂って渚に流れ着くガラス片のように、この夏も思い出は、何かの拍子になぎさの心によみがえることでしょう。

思春期映画の名作です。

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