作品レビュー(2件)
- drm********
3.0点
2021年360本目 確かにクリスマス時期でないと観なかった作品ではあるが、三者三様とてもほのぼのあったかい気持ちになる。 親子で観るのには最適解ではないだろうか。 家族、親子、恋人、それぼれの大切さ、絆をディズニーカラーで説いている。 さすが偉大なるディズニー。 大きく外すことはなかった。
- おおぶね
4.0点
3つの話からできた映画だ。 第2話はグーフィーの息子マックスが恋人をクリスマスに連れてくる話だ。グーフィーが初めて出演した映画は1932年5月25日公開の『ミッキー一座』。このとき、観客席でピーナッツを食べながらばか笑いをしていた犬がディピー・ダウグ (Dippy Dawg) で、グーフィーはこのディピー・ダウグと同一のキャラクターだ。そして、それ以来、グーフィーというと「愚かな」という意味になってしまった。憶測だが、ディピー・ダウグというとドナルド・ダック、デイジー・ダックと頭韻がかぶってしまうので、止めたのだろう。グーフィーの本当の名前はグーフィー・グーフ (Goofy Goof)という。ミッキー・マウス、ミニー・マウスと同じく頭韻を踏んでいる。まるで小津映画を観ているような展開だ。 第3話はO・ヘンリーの「賢者の贈りもの」だ。 第1話はスクルージの姪(ドナルドの妹)の息子ヒューイ・デューイ・ルーイが「毎日がクリスマスなら」と願ったら、叶ってしまう話だ。最初は喜んだのだが、すぐに飽き飽きしてしまう。 ビル・マーレーとアンディ・マクダウェルが共演した『恋はデジャ・ブ』(1993年)と同じ、というかパクリみたいな展開になっている。 ケの日があるからこそ、ハレの日があるのだ。 同じ話を今日の「余録」が紹介していた。前半だけ紹介する。 毎日がクリスマスならいいのに……。子どもの時、こんな思いにひたった人は多いだろう。NHKが放送した米国ドラマ「アリー・マイ・ラブ」に、そう言い張る老人が登場したことがある▲教師の彼は自らをサンタクロースだと信じているが、学校は「妄想にかまけ子どもに悪影響を与える」と解雇した。彼は納得がいかず訴えを起こす▲「毎日がクリスマスですって?」。分別を疑う学校側の弁護士に老教師は語る。「あなたが子どもたちの望みをかなえようとしているかどうか。老いていく者の弱さや孤独を思いやる用意があるかどうか。友人に好かれているかどうかではなく、自分からもっと好意を寄せたいと思っているかどうか。思っているならクリスマスだ、毎日がね」 こんな映画について書くなんてヒマなんだろうと思う人がいるだろうが、妻も娘もニューヨークに行って、お留守番だからだ。考えてみたら、もう数年で「サンデー毎日」になってしまう(このギャグは小津安二郎映画「大学は出たけれど」1929年に出てきた)。 子どもには見てもらいたい映画だ。 大きくなってから、「賢者の贈りもの」を知って、デジャ・ブを感じさせるのもいいかもしれない。