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トラ・トラ・トラ! (1970)

TORA! TORA! TORA!

監督
リチャード・フライシャー
舛田利雄
深作欣二
  • みたいムービー 83
  • みたログ 801

3.94 / 評価:304件

括目して観よ!...凄いから!

  • it_yuma さん
  • 2013年12月3日 23時32分
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

12月である。
最近の師走は迫りくる忘年会をこなし、ジングルベルまたはシングルベルを如何にやり過ごすかが重要となっています。
...が、1941年の12月8日には世界を揺るがす事が起きたのです。
真珠湾攻撃による“日米戦争勃発”です。
(じゃじゃーん!)

と云う事で、今回は今月観るのに相応しい「お奨めの一品」をレビューします。

本作はどの様な経緯であの大戦争が始まったのかを、日本・アメリカそれぞれの目線で描いた、戦争映画の大名作です。
1970年公開の古い映画ですが、絶頂期のアメリカ映画の圧倒的スケールにひれ伏します。

真珠湾攻撃を題材にした作品は幾つかありますが、此れほど公平・丁寧に語られた物はありません。
日本は絶対的に不利なアメリカとの戦いをなぜ、始めてしまったのか?
また、アメリカは日本をどの程度の脅威と考えていたのか?
戦後、両陣営から調査した膨大な資料から、事実を掘り起こし再現した、歴史の記録として残せる作品と言えるでしょう。

なので、日本人は日本語を話しますし、アメリカ人の無敵ヒーローも登場しません。
それぞれの正義と勝利を信じての行動が、結果的に取り返しのつかない悲劇を生む様子を淡々と描いて行きます。
エキサイティングなハリウッド映画を期待される方には、少々退屈な展開かもしれません...
でも、我慢して観続けて下さい!
最後のクライマックス、真珠湾奇襲のシーンは、必見ですから。

今の様なCGの無い時代に、歴史に残る事件を再現するには、実際に船を浮べ、飛行機を飛ばさねば画が創れません。
当然、歴史的なコストが掛かる作業です。
一説によると、実際の日本軍が真珠湾攻撃に要した金額より、20世紀FOXが本作に掛けたコストの方が高かったそうです。
(敵味方、両方やんなきゃいけないから当然だけど、凄いでしょう!)
結果、絵の様な航空母艦からの暁の出撃や、爆発しながら突っ込んでくる戦闘機から逃げ惑う人々、なんやかんやetc...と、計算では撮れない本物の臨場感に唖然とするでしょう。
(ぶっつけ本番の勝利とも言えますが)

他にも黒澤明監督がくびになったとか、こんな傑作なのに公開当時は大コケしたとか、実はゼロ戦がそんなに似ていないとか、ミリオタ・歴史オタである自分にとって、この作品は一晩語れる映画なのですが、フツーの人にはウザくなるので、この辺で…

さて、観賞時の注意点としては、なるべく大画面で、大きな音でお楽しみ下さい。
そして、日本の勝ち戦に酔いしれる事無く、気付かないうちに歴史のウネリに飲み込まれない様、今を見渡してみましょう。
色々見えてくる物が在るかもしれませんよ。
(わっ何、この上から目線)

詳細評価

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