老親 ろうしん
112分
asu********
5.0点
この映画はなかなかすごい映画です。 現実の問題にかなり突っ込んで描かれています。 いろんな問題がいろいろ出てくるんだけど、 「あるある」って思えることがいっぱいでてきます。 私は介護や同居の経験はないんだけど 実の姉から義父母との同居の愚痴や話を ずっと聞いてきました。 姉は義理の父の介護をずっとしてきて、送り、 と同時に次にやってきたのは、義母の介護。 口だけは達者な車椅子の義母の世話をずっと自宅介護で 続けてはいたものの、限界にきて、現在ホームに 入居してもらうことで、ようやく10年ぶりに自分の 時間を取り戻しています。 もちろん義母は元気なので、時々のお世話はあるものの、 姉は車の免許やパソコンにチャレンジしたりと 最近の姉は、イキイキとしています。 そんな姉のような人が、現実にはたくさんいるっていうことが、 本当によくわかります。 そんな中でこの映画は老人介護の問題や老後の生き方、 老親との共生について、決して暗く描いているわけでは ないのです。 現実問題は厳しいということもしっかり描いています。 そして家族の暖かさ、やさしさ、家族が本音でぶつかり合うことの 大切さ、楽しさを教えてくれます。 いろいろな問題を背景を端々に見せながら、 映画制作者の強い思いがぐっと伝わってきます。 俳優陣もとっても素敵です。 この映画、あまり注目されていないようですが、 とってもいい映画です。 多くの人の心の琴線に触れる映画だと思います。
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