アンジェラの灰

ANGELA'S ASHES

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アンジェラの灰
3.5

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(23件)

切ない24.4%悲しい20.0%絶望的13.3%泣ける8.9%笑える8.9%

  • 一人旅

    4.0

    少年にとっての約束の地は…

    アラン・パーカー監督作。 1930年代のアイルランドを舞台に、貧困に喘ぐ一つの家族を描いたドラマ。 アイルランド系アメリカ人の作家:フランク・マコートが、アイルランドで過ごした自身の少年時代を綴った回想録「アンジェラの灰」を、イギリスの鬼才:アラン・パーカーが映像化したもので、30年代当時のアイルランドの様子がひしと伝わる力作となっています。 舞台は1930年代。ニューヨークで出逢って結婚、5人の子供と貧しく暮らすマラキとアンジェラは末娘の突然の死を機に、故郷アイルランドへ戻ることに。アンジェラの出身地であるリムリックに移り住んだ家族は、そこで古びた部屋を借りて心機一転、新たな生活をスタートさせる。しかしながら、事態は一向に好転することなく、再び家族は貧困という泥沼に埋没していく―という、原作者の実体験に基づいた過酷な生活の日々が淡々と映し出されていきます。 大恐慌が欧州に暗い影を落としていた30年代アイルランドにおける、金も仕事も食べ物もない子沢山家族のもがきと苦しみの軌跡を、夫婦の息子達の内の一人、フランク(=原作者)の視点で見つめた“実録極貧ドラマ”で、定職に就けず飲み歩いてばかりいる不甲斐ない父と、子供を守るため誇りを捨てて奔走する母の姿を対照的に映し出していきながら、新しい世代である少年フランクが新たな人生に向かって力強く歩み出していくまでの過程とその先に見える一筋の希望を描いています。 雨と湿気が全編を覆う陰鬱な映像がとても印象的な映画で、晴れ間のほとんどない曇天と長く降り続く雨や、家族が暮らす部屋一面に溜まった雨水、街路の至る所に見られる水溜まりが、先行きの見えない家族の不安や苦難を象徴していますし、恵まれない少年時代を過ごした原作者の心象風景そのものであるとも言えます。 イギリスの名優:エミリー・ワトソンが家族を支える孤独な母を物悲しく力演していますし、母とは対照的に家族から離れていく父をロバート・カーライルが演じています。また、映画音楽家の巨匠:ジョン・ウィリアムズによる情感豊かな音楽が家族の心情と見事に共鳴してみせています。

  • なつ

    4.0

    DVD

    鬱映画で調べて出てきた作品。 いやもう鬱映画という言葉以外に何が当てはまるだろうか??ってぐらい救いようのない映画だった、、、 父親クズすぎな。子ども作りすぎな。 父親がもう少しまともであれば貧乏でも幸せだっただろう、、 そして雨のシーン多すぎ、こっちの気分までじめじめしてきた。 この時代の貧しい暮らしがよく表現されてたと思う。。 こんな良い映画は大きなスクリーンで観たかったなぁ。

  • e_s********

    4.0

    こんな時代は過去だけであってほしい…

    1930年代、アイルランドのダブリン。太陽とは無縁の湿気との戦いは、シラミやら、いろいろな病気との戦いでも有り、幼い子供たちが命を落とす原因でもある。 そこへきて、更に貧困層の暮らしぶりは……。 よくぞ、生き延びたな~、という表現がぴったり…。  プライドばかり高く、子づくりしかできない能なし男の間にできた子供たち…。 どん底の中で、人の残飯をもらってでも、なんとか子供たちを育てようとするアンジェラに同情はするものの、私的には、不快感の方が大きい…。  本作が心を打つ要因は、真の主役である子供たち! あの貧困層の更に下の底辺で、よくぞ、生き延びた!  下の幼い妹、双子の弟たちと次々亡くなる…  五才未満の死亡率はどれくらいだったのか? 二時間、延々と貧困との戦いを描いており、私の心も限界で折れそうだったが、ラストシーン、ほんの数分のシーンに救いが見え、眠りに就くことができた。 それにしても、汚物をそこら辺に捨てる環境が見ていてしんどい… トイレができてからの方が短いわけで、何百年とこんな状況下にあったのかと思うと、私たちはそれだけでも幸せなのかもしれない…

  • tro********

    5.0

    ネタバレ部屋の仕切りを薪にして暖房に

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • hir********

    5.0

    貧困や暴力など怖くはない。

    日本だって、50年さかのぼりゃ、こうだったんだぜ。 東京の下町なんか、空襲でやられて、戦後はただの焼け野原。 だから、「3丁目の夕日」なんて、やってるけど、 実際は、下町の昭和30年代は、この映画に近いよ。 ウチなんか、オヤジが、木場の職人だったから、毎日酒だよ。 悪さすりゃ、トンカチで殴られるんだから、必死だよ。 でもね、それでも、ガキの時ってのは、笑い飛ばせるんだよ。 みんな貧しかったけど、助け合って生きてた。 「自分とこだけ良けりゃいい」なんてのはいなかった。 だから、この映画を観た時、妙に懐かしかった。 信じられないような不幸が、次々襲うわけだけど、悲しんでる暇が無い。 また、次の不幸が来るから・・ 今の日本だって、このままいきゃ、どーなるかわからない。 格差は広がる一方だ。 でもね、貧困なんて、助け合えばなんとかなる。 暴力も、皆で立ち向かえば大丈夫。 一番怖いのは、お互いが助け合わなくなる事。 誰もが、「俺様」状態に成る事。 この映画の救いは、子供たち自身の中にある。 これから母になる、若い女性にこそ、観てもらいたい映画。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
アンジェラの灰

原題
ANGELA'S ASHES

上映時間

製作国
アメリカ/アイルランド

製作年度

公開日
-

ジャンル