独立少年合唱団
あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(5件)
- saw********
5.0点
ネタバレ異様だけど面白い
このレビューにはネタバレが含まれています。 - hai********
5.0点
私、この作品がとても好きです。 一部マニアさんたちの間では 少年同性愛の映画としても知られているようですが 中学生たちの男性合唱。その歌がなにしろ良いです。 ボーイソプラノの藤間宇宙くん。まぁなんと美しい。 ウイーン少年合唱団へ入団するが夢だけれど 声変わりをして苦しみます。 伊藤淳史くん のっさりしたあの地が、これまた良し。 宇宙くんとぴったり息があってます。 このあたりが少年愛映画と言われる所以でしょうか。 伊藤くん、小学生のときは「鉄塔武蔵野線」で 鉄塔1号を目指す冒険してると思ったら 中学生になって独立少年合唱団に入っておったんですね(笑) このあと社会人になって海猿になって おぼれ死んじゃったけど… 私、この映画の背景となっている70年代はじめにリアルタイム中学生でした。 彼らと同じ時代に、合唱とかしてました。 本作に頻繁に出てくるロシア民謡も、ですから、たいへん思い出深いのです。 それで一番 ぐぐぐっとくるのは 音楽の先生 合唱団の指揮者の香川照之! こういう先生が確かにいました。当時。 この作品以前の香川照之さんは それほど売れてはいなかったけれど 緒方監督が本作で、ベルリン国際映画祭新人監督賞をとったということで注目され、一躍香川さんの演技が世に知られるようになりました。 『鬼が来た』で大ブレイク直前の香川さんですが、本作の香川さんの方が地味だけれどすごい演技だと、私は思っています。 70年代初め 大学生は学生運動をしていました。 良かれ悪しかれ、その後ろにいた高校正、中学生は その影響を受けたのでした。 本作の中学生は、みな理屈っぽい。 これは当時の中学生たちを等身大に描いているからです。 香川さんは音楽の先生ですが左翼教師。 いや、寧ろ左翼崩れのやさぐれ教師です。 教師に導かれ、反発し 感化され、そして離反しながら 独立合唱団はコーラスに自分の未来を託して 練習を積み上げていきます。 悲劇的結末。 少年達のポリュシカ・ポーレが 心にずしんと残ります。 参考までの ポリュシカポーレの歌詞はいくつかあります。 映画では赤軍の歌の歌詞として歌われています。 映画の歌詞とは違いますが 1970年代にこの歌を歌ってヒットした仲雅美の歌詞をご存知なら 私と同世代の方です。 緑もえる 草原を越えて 僕はいきたいあなたの 花咲く窓辺へと 雲ながれるロシアの大地に ふたりの愛はめばえて 明日へと続くのさ
- yuu********
3.0点
男声合唱団のことを『グリー』や『グリークラブ』と言います。 息子が『グリークラブ』に所属していることから一緒に鑑賞しようと思い、レンタルして来ました。DVDでは発売されていないらしくVHSでの鑑賞となりました。 息子の学校のクラブはWikiでの『グリークラブ』の記事中にある“日本の主なグリークラブ”でも紹介されているほど有名です。 最近でも『合唱』や『コーラス』に着目した作品がいろいろありますね。 「ヤング@ハート」や「飛ぶ教室」、「うた魂(たま)♪」など。 なかなか楽しそうな作品ばかり♪ 男声合唱団…みなさんはどんな印象を持たれますか? 外見や歌う姿はですねぇ、確かに少しキモイところもあるんです。ほんの少し。 間違っても女子にはモテません。絶対。いや多分。 でも発表会やらコンクールにはすごくたくさんの観客が来るんですよ。 そんなクラブで頑張っている息子にもっと誇りを持ってもらえれば、と思って見たんですが ―全然違った。なんだ?このシリアスさは? 1970年代のお話っていうのがミソで、学生運動や革命運動の真っ只中で過ごしている全寮制の男子中学生を描いた作品でした。思春期の男子中学生が成長していく様子を刻々と伝えているのですが、劇中『死』を最大限に意識させることで主人公達が極端な思想へ傾倒していってしまい、とても後味の悪い作品に仕上がっています。 当然、合唱団ですから歌うシーンはあるのですが演目は『ポーリュシカ・ポーレ』。 旧ソ連の赤軍の軍歌です。みなさんもおそらく一度は耳にしたことがあると思います。哀愁漂うメロディで個人的には好きなのですが、中学生がこれを歌って地元のコンクールで優勝して全国コンクールが開催される東京へ行き、革命闘争運動に自分達も参加しようってな展開には口があんぐりしてしまった。完全に『赤』の思想だよ。 1970年代の時代背景を懐かしんで製作されたこの作品。 そういう見方で見れば、なかなかの秀作です。 出演者の演技力はとても輝いてみえました。 息子が言った。「父さん、なかなか難しい映画やったなぁ」 そして自分は切々と当時の時代背景について解説していたのであった。 まさに『赤』っ恥だよ!
- yam********
2.0点
非常に良作ということで、見てみました。 コドモ達ががんばる系の話は好きなので、非常に期待して。 でも、残念ながら、という感想です。 なにか、小難しく描いていますが、宗教色が強いような、異様な雰囲気の作品で見ずらいし、 入り込みづらい。 とにかく暗くて、不気味で・・・・。 これが、逆に日本人っぽいという事でベルリン国際映画祭で評価されたのでしょうか・・・。 それぞれ、体が成長していって、気持ちがついていけないという事は誰にでも起こりうることですが、だからといってここまでになるのは、少し理解できないし、 行き過ぎたようなキワモノ映画にうつりました。 宗教をえがくならそれを、人間の成長期を描くならそれを、学生運動を描くならそれを。 なにか、テーマがバラバラすぎて、まとまりに欠けている感が否めません。 残念です。
- ysk********
4.0点
ネタバレ不思議に長い、でも納得
このレビューにはネタバレが含まれています。
スタッフ・キャスト
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受賞歴
ベルリン国際映画祭第50回