ここから本文です

ねこぢる草 (2000)

Cat Soup

監督
佐藤竜雄
  • みたいムービー 8
  • みたログ 46

4.15 / 評価:27件

ねこぢるファンとしては不満

  • fol***** さん
  • 2008年10月27日 21時56分
  • 閲覧数 1386
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

ねこぢるが好きで見たのだが、少々期待はずれ。
単独のアニメ映画としては満点クラスだが、ねこぢるの映画として見た場合、不満が残る。
別にねこぢるじゃなくてもよかったんじゃないの?と思う。
幻想的な表現は凝っているが、ねこぢるの最大の魅力である「毒」と「悪意」が失われてしまった。
毒抜きされたねこぢるなど、ただの猫である。
そもそも、制作者はねこぢるを根本的に誤解しているのではないか。

普通、ディズニー的なファンタジーでは、「死」と「性」は徹底して隠される。
あの可愛らしい世界は、生々しい現実を排除することでかろうじて成り立つ狭い世界にすぎない。
ねこぢるは、そんな世界に対して、意識的に「現実」を持ち込んでいく。
徘徊老人、精神病者、暴力、意味の無い死、裏切り、差別、悪意、オカルト・・・。
ねこぢるは、そのような決して救われることのない他者たちを排除して成り立つ「楽しい世界」「かわいい世界」「素敵な世界」という幻想を決して認めない。
それがねこぢるの倫理なのだ。
その上で想像力の在り処を模索していく。
カオスな現実と素朴な神秘主義が何の衒いもなく同居した、90年代のインド社会のような世界。
それが、ねこぢるが、そしてねこぢるだけが構築し得た世界である。

このアニメでは、ねこぢるの世界の神秘的・幻想的な部分を強調しているが、それだけではねこぢるという作家の特異性は分からないだろう。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ファンタジー
  • 不思議
  • 不気味
  • かわいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ