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宮廷料理人ヴァテール

kps********

2.0

薄暗い

17世紀にルイ14世を招いて催された歴史に残る饗宴を、フランス映画史上空前の製作費40億円で再現。 そんな大饗宴の中、国王やら将軍やら公爵やら女官やら、諸々の下衆い人達の思惑・陰謀・野心なんかが描かれる訳ですが、そんな下衆くて高慢な連中の中にあって、一際輝く料理人ヴァテールの誇り高き生き方なんかが、浮かび上がるというような映画であります。 料理人ヴァテールの物語というよりは、そういう人達の思惑なんかが中心の群像劇となっているんですが、下衆い人達の思惑なんかも野心なら野心・陰謀なら陰謀と、テーマを絞って見せてくれないと分かりにくいし、最後のヴァテールの誇り高き人生なんかも、あんまり綺麗に響いてこないよね、という感じで、群像劇特有の散漫さに纏まりを欠くというような仕上がりになっていたかと思います。 そういう散漫さを、史上空前の制作費から繰り出される、装飾や服飾等の美術美で魅せてくれると、散漫さによる退屈なんかが埋まったりするんですが、この作品の贅を尽くした大饗宴から伝わってきたイメージは、「薄暗い」でしたw 「美しい」!! なんて凄いんだ!! と思えていれば、感想ももうちょっと違ったものになったかもしれません。 史上空前のお金をかけた饗宴の再現の感想が「薄暗い」じゃ、どうにもならんなあ、と思った次第であります。 無駄に饗宴の再現=芸術的な絵を意識し過ぎてるから、豪華俳優陣出演のドラマの方が全然機能していないと思えたところも残念な感じでした。 彫刻女優のユマ・サーマンだけは、さすがに出演しているだけで絵になると思えたので、彼女に免じて★2つにしておきたいと思います。 2点台の評点も妥当だなあと思える一本であります。

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