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ダンサー・イン・ザ・ダーク

ダンサー・イン・ザ・ダーク

DANCER IN THE DARK

PG12140

てつ

4.0

ネタバレ今更ながら感想です

10数日程前はまだまだお正月気分でTV番組も碌なものがなく 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」約20年振り位に観ました。 良作だとは思いますが決して何回も観たい映画ではありません、なぜなら 当時この作品は悲しい物語で若い世代の子がやはり否定的な感想を漏らすことが多かったと思います。  セルマ=ビョークは決して美人ではないし歌も抜群と言うわけでもない、ただセルマというキャラクターには凄くフィットしているし物語がどんどん暗く沈み込んでいくストーリー展開にはピッタリはまるし作品としてのキャスティングには目を見張るものが感じられました、脇を固めるカトリニーヌ・ドヌーブ=キャシー(シェルブールの雨傘 ’64仏 最高!)がいいし ピーター・ストーメア=ジェフ、デビッド・モース=ビルもいい、Pストーメアはファーゴ、アルマゲドンの個性的な演技が印象的、Dモースはコタクタト、12モンキーズが記憶に残ります、看守焼役の女優さんショバアン・ファロンでしたかあの女優さんも良かったですね。 私としては演出したラース・フォン・トリア監督が少し残念で彼の手腕からすれば悲劇のミュージカルをもっと秀作に出来たと思います。 素人の私が書くのもおこがましいですが・・・たとえば セルマの失明してゆく過程が鑑賞している私たちに伝わりにくい、物語の初めの方は比較的鮮明な色調を使い段々とセピア的なモノクロ終盤はやや暗いモノクロといった具合に映画の色調を変えることでセルマの現実の見え方を表現出来たのではないだろうか。 ミュージカルとしてはごく少ないめのダンス歌唱シーンにもっとエンタテイメント的な演出が出来なかったのだろうかなど、少し予算と演出を考えれば凄い映画になったのではないかと悔やまれました。 ただこの作品は決して、駄作愚作ではありません、映画が好きだと公言する人なら長い人生(人によっては異なる)一度は見るべき作品だと思います。

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