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天国までの百マイル (2000)

監督
早川喜貴
  • みたいムービー 20
  • みたログ 138

3.75 / 評価:40件

キャスティング・イメージって大事だよね!

  • movie oyaji さん
  • 2012年6月11日 23時38分
  • 閲覧数 3096
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

浅田次郎の原作は外れ無し。そんなところから鑑賞を楽しみに温めてきた本作。
ぐっとくる感動とともに涙を流させてもらいましょうと鑑賞に臨んでみました。
が・・・・・
あきらかにキャスティングのミスでしょう・・・・・時任三郎。
あくまでも個人的な思い込みかも知れませんが、主人公・安男を演じるには「?」が付いてまわったね。あの端正な顔立ちと立派な身体つきからは、この物語に添った悲愴感漂うイメージが湧いてこない。自分の置かれた現状に貧窮する様が皆無、全然見受けられないではないですか。これは時任三郎が悪いのではないですね。彼も素晴らしい演技派俳優ですから、ただひとえにこの安男に成り得なかったということだと思いますね。

疎遠になっていた母親が倒れ、末っ子の安男が兄姉を頼りにせず孤軍奮闘する根性物語にしか観えなかったのが残念なところですね。
本来ならば“死”と背中合わせの母親と、母親を慕う息子との微妙なさじ加減で通い合わせる母子の心の葛藤を、親子の絆で観せてくれるところに重きをかけてくれれば、もう少し感情移入しながら観ることができたでしょう。
あの安男の行動では、親しくあっても、手を差し伸べることを躊躇してしまうのではないのかな。
と、勝手な思惑がよぎります。


その反面、しんみりくる母子の涙物語ではないと確信してしまってからは、些か邪な目線での鑑賞に移行してしまう自分がいました。
別れた女房子供に養育費を払い続けるバブル崩壊の犠牲者である安男は、愛人の養いのもとに日々暮らしていたのです。そこに母親が入院してしまい、ずっとお見舞いに来ていたのは別れた女房・・・・・
別れた女房とも復縁があるかのように自然とふるまう安男の姿の裏にはいつも愛人の影が見え隠れしているのです。
俺は不覚にもこっちの人間関係の方が面白く思え、時任三郎と羽田美智子と大竹しのぶの男と女の展開に興味を覚えて観てましたよ。

というわけで、感動ものお涙作品と決め込んでの鑑賞でしたがひとつも感動できず終いだったかな。あまりにも奥行きのない浅く軽い作品で期待外れ、重苦しく作ればいい訳ではありませんが、これでは・・・・・残念でした。

詳細評価

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